新型コロナ感染者数 中国客で潤う「北海道」「沖縄」の明暗なぜ

国内 社会 週刊新潮 2020年3月19日号掲載

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 北海道と沖縄。近年は共に中国からの観光客で潤ってきた両地だが、新型コロナに関しては実に対照的。

 10日時点で、北海道の感染者数は111人と日本で唯一、3桁となり、死者も3名。一方の沖縄県は感染者3名、死者はゼロだ。北海道が人口にして4倍弱多いという点を差し引いても、差は歴然なのである。

 これについて囁かれるひとつの“仮説”が、温度と湿度の差。インフルエンザウイルスが高温・多湿に弱いこともあり、その違いが明暗を分けたのでは、との指摘もあるが、

「世界の今の状況を見ると、イタリアで感染者数が爆発し、アフリカでも発生している。現状、温度や湿度が関係しているとは言いにくいんじゃないでしょうか」(医療ガバナンス研究所の上昌広理事長)

 日本政府は、「北海道は中国人観光客が多い」「感染した若者が各地域に移動して広げた」などと説明するが、それは沖縄も同じ。今ひとつ納得できないけれど、

「むしろ住宅の特性にカギが潜んでいるのでは」

 と、国際医療福祉大学の和田耕治教授(公衆衛生学)は言う。

「北海道の住宅は断熱材や二重の窓、壁など、熱を逃がさない工夫が見られます。外は寒いし、雪も積もっているので、換気をしない傾向になる。そうした密閉状態に長くいれば、感染のリスクは高まります」

 他方、沖縄の3月の平均気温は20度前後。外出にも換気にもちょうど良い気候。両者の差は明らかである。

 北海道の3月の平均気温は0度程度。それでも感染するよりはマシ。凍えても換気に努めたいものである。

特集「『コロナ禍』に今なお7つの疑問」より