宮迫博之、YouTuberデビューから1か月を検証 このままでは前途多難と言われるワケ

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江頭2:50は大成功

 続けて再生回数のベストとワーストも見ていただこう。最初はベストだ。

 次はワーストをご覧いただこう。

「人気ユーチューバーのヒカルさん(28)や、DJ集団のレペゼン地球にゲスト出演してもらえば再生回数が伸びる傾向がありますが、これでは“他力本願”と言われても仕方ありません。また、宮迫さんが何かにチャレンジするという企画は不評だということも浮き彫りになりました」(同・関係者)

 宮迫の場合、1再生で1円が得られると先に説明した。すると年1億円を稼ぐためには、1日1本の動画を公開したとして、1本あたり約27万4000回の再生回数が必要となる。ワースト入りした5本は、全て達していない。

 ちなみに、ワースト1位の再生回数は約12万回だ。今後、宮迫がアップする動画が全て12万回で終わったとすると、年収は4380万円となる。3億円から一気に落ちこむ。

「庶民からすると4380万円だって高額な年収ですが、宮迫さんの動画はスタッフの声も収録されていますし、共演の方もいらっしゃいます。これまで3億円とか4380万円という金額を出しましたが、あくまでこれは売上であって、経費は別です。ここから人件費を捻出するとなると、3億円でも決して楽なビジネスとは言えません」(同・関係者)

 宮迫がアップした最新5作は、合計の再生回数が約155万回。1作あたりの平均は31万回となる。

 ところがヒカルの場合は、同じ最新5作で588万回に達し、1作あたりの平均は117万回だ。これがHIKAKIN(30)となると、5作で943万回、1作あたり188万回となる。

 トップクラスのユーチューバーと比べると、宮迫はかなり見劣りすることが分かる。

 いや、同じようにユーチューバーとしてデビューを果たした江頭2:50(54)にも、かなりの差をつけられてしまった。

 それほど江頭は大成功を収めている。最新5作の再生回数は807万回。1作あたり161万回だ。ヒカルを抜き、HIKAKINに肉薄する勢いを維持している。

 ITジャーナリストの井上トシユキ氏が言う。

「私も宮迫さんのチャンネルは視聴しました。地上波寄りの内容を想像していたのですが、意外にユーチューバー的な内容や演出で驚きました。当初は宮迫さんの知名度で桁違いの再生回数でしたが、最近は伸び悩んでいるように見えます。やはりYouTubeで人気なのは、『地上波で見られない人』です。宮迫さん自身が『江頭2:50と比べないでくれ』とぼやいているように、江頭さんはYouTubeで見る価値がありますが、宮迫さんはYouTubeならではの価値を生み出せていないわけです」

 井上氏は「宮迫さんの場合、今後もユーチューバーとしての人気を維持するためには、2つの条件をクリアする必要がある」と指摘する。

 その2つとは、1つが「地上波では見られない宮迫」だ。2つ目は「ユーチューバーでは真似できないクオリティの高い笑い」になる。

 実は宮迫がアップした動画の中に、関係者が「YouTubeの場合は、人気のあるユーチューバーのマネしたほうが勝ち」と明かすものがある。オリジナリティにこだわっていた宮迫は強いショックを受けるのだが、彼の場合は少々、事情が異なるようだ。

「あくまで宮迫さんは、地上波でスターになった芸人さんです。ファン層も40代や50代が少なくなく、彼らはテレビを見ながらYouTubeの動画を評価します。テレビを見ない10代や20代に支持されているユーチューバーとは立ち位置が違うのです。何だかんだ言っても、宮迫さんは地上波で輝く人です。生粋のユーチューバーになるのは無理でしょう。ご本人も、それは分かっているはずです。常に地上波への復帰は頭から離れないでしょうが、世論は依然として厳しい論調です。まだまだ紆余曲折があるでしょう」(同・井上氏)

週刊新潮WEB取材班

2020年3月8日掲載

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