是か非か 神の領域に入った「着床前診断」
健康な子を授かりたい。何より切実なこの願いは生殖医療を進化させ、着床前診断という実験室もかくやの技術が次代の救世主たろうとしている。だが、倫理的な問題も指摘され、学会すら是非の議論には及び腰だ。自身、障碍がある子をもつジャーナリストのルポ。
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「子どもや身近な家族に疾患があって、それがお腹の中にいる子に遺伝する可能性があるとわかったら、産む覚悟ができますか?」
不妊治療を専門とする、大阪市のIVFなんばクリニック。取材の場で中岡義晴医師は、私にそう問いかけた。...