雌ライオンと呼ばれたゴーン夫人「キャロル」 略奪愛の履歴書

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「非情な独裁者」スターリンはグルジアワインを愛好したという。彼の大粛清で流れた血はワインの色に重ねられるが、日本脱出を果たしたゴーンと妻のキャロルがグラスを合わせたのも赤ワイン。冷徹なコストカッターの妻もまた非情だった……知られざる履歴を辿る。

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「リヨンヌ!」

 カルロス・ゴーン(65)が12歳下の妻キャロルと再会し、最初に発した言葉である。キャロルは、胸が一杯で言葉が出なかったという。仏テレビ局「LCI」でゴーン夫妻によって明かされた、再会時のやりとりだ。...

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