西野タイランドの挑戦 西野朗監督がU-23アジア選手権で見せた勝負師の顔

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タイ国民は支持

「自分はマグロみたいなもんだから」――。2012年4月19日のことだった。DVD付きムックの取材で西野朗氏に過去のナビスコ杯決勝の解説をお願いした際に聞いた言葉である。

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 当時は10年間務めたG大阪の監督を退き、サッカースクールを開催するなどフリーの状態だった。

 発言の真意を聞いたところ、「マグロは回遊魚で、泳ぎ続けていないと死んでしまう。自分も同じで、現場にいるのが一番なんです」ということだった。

 同じような発言を聞いたのはそれから4年後の16年3月、日本サッカー協会の技術委員長に就任した時だった。...

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