ひきこもり11兆円、NHK受信料6617億円……“意外な経済損失”を経済評論家が指摘

ビジネス 週刊新潮 2020年1月24日掲載

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 内閣府は2018年3月、40~64歳の「ひきこもり」は全国で推計61万3000人いるとの調査結果を発表した。経済評論家の上念司氏が今月出版した『誰も書けなかった日本の経済損失』(宝島社)によると、この61万人の経済損失は約11兆円になるという。「ひきこもり」の他に、NHK受信料は6617億円、飲酒は2兆7000億円、睡眠不足は8378億円……。それぞれどんな根拠があるのだろうか。

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 上念氏は、今回の本の中で、24項目の経済損失を列挙している。ひきこもりについては、経済損失を計算する方法を見つけ出せなかったので、厚生労働省の自殺者の経済損失額を採用したという。『誰も書けなかった~』から一部を引用してみると、

〈日経新聞は「自殺者が出たことによる経済的な損失額が2015年で推計約4600億円に上ることが23日、厚生労働省研究班の調査でわかった」(内閣府「生活状況に関する調査」)と報じている。
 厚生労働省自殺対策推進室によると、この年の自殺者数は2万4025人である。このことから自殺者1人当たりの経済損失は次のように算出することができる。
 4600億円÷2万4025人=1914万6722円
 大変不謹慎であることを覚悟で、「ひきこもり」になった人を「いないも同然」とみなし、この数字を適用して経済損失を推計してみることにした。(中略)もし、61万人の「ひきこもり」が全員20年以上ひきこもったままであれば、その損失は約11兆円となる。〉

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