ライバル潰し、連ドラ「初回放送」の延長が多すぎる 「日テレ」だけがやらない謎

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テレ東は独自のテッペンまたぎ

 一方、ドラマに関しては、フライングスタートの仕掛け人である日テレだけが、初回もレギュラー通りの放送をしている。

「小手先の延長は意味がないと考えたのでしょう。15分延長して他局の邪魔をするよりも、ドラマの作りがよくなければ、視聴者は見続けてくれませんからね。それに、ドラマの延長により後続の番組が繰り下がると、広告料金が下がって営業が困るんです。かつてのフジテレビは、月9の延長なんてしませんでしたよ。ドラマに自信もあったでしょうし、月9の後ろには『SMAP×SMAP』(22:00~22:54)が控えていましたからね。高視聴率だった“スマスマ”を30分繰り下げたら、広告料は変わるし、プライム帯の平均視聴率で損をしかねない。何より、ファンから怒られる。“スマスマ”が終わり、現在は関テレ制作の『新説!所JAPAN』です。フジとしては気兼ねなく初回延長できるようになったというわけですが、後番組が人気番組なら、延長など必要ないのです」(同・民放プロデューサー)

 足の引っ張り合いなどせずに、堂々と戦ってもらったほうが、視聴者としてはどの番組も見やすくなるのだ。

 そんな中、唯我独尊と言うべきか、無双の編成をするのは、やっぱりテレ東だ。

「すごいですよね。月9と同じ枠の『病院の治しかた』も『駐在刑事』も初回はなんと54分延長して2時間ドラマ状態です。これはマネできません」(同・民放プロデューサー)

週刊新潮WEB取材班

2020年1月23日掲載

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