THE W優勝の「3時のヒロイン」、3人組という壁を乗り越え、“第二の森三中”になれるか

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2月までは売れっ子!?

 日テレで出演できる番組は、以下のような具合だ。

【1】「スッキリ」(平日・8:00)
【2】「バゲット」(月~木・10:25)
【3】「人生が変わる1分間の深イイ話」(月・21:00)
【4】「踊る!さんま御殿!!」(火・19:56)
【5】「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」(水・19:56)
【6】「沸騰ワード10」(金・19:00)
【7】「満天☆青空レストラン」(土・18:30)
【8】「世界一受けたい授業」(土・19:56)
【9】「嵐にしやがれ」(土・21:00)
【10】「行列のできる法律相談所」(日・21:00)

 さらに、3時のヒロインが自由に選べる番組が1つあり、合計で11番組。もう「スッキリ」などは放送されており、じわじわと効果が出ているようだ。

 オールナイトニッポンでも、「売れっ子並みのスケジュール」であることが報告された。しかし福田が、「年末に撮影した番組の放送は1月中旬」だと説明。このタイムラグのため「ツイッターで、3時のヒロインはもう消えた芸人になっていた」と明かし、みんなで笑う場面もあった。

 ちなみに福田は番組で、2月まではスケジュールが埋まっているため、3月以降がカギだと自分に言い聞かせていた。

 前出のバラエティ番組の関係者は「そもそも3人組は、テレビ業界でなかなか売れないと言われています」と指摘する。

「最近、女性の3人組で売れたのは、森三中だけでしょう。3時のヒロインが第二の森三中になれるかがポイントだと思います。テレビの世界で3人組は、逆風が吹きます。新人の芸人さんは、ひな壇で存在感を示すことで売れていきます。ところが局の本音は、『3人は多いので1人だと助かる』なのです」

 ネプチューンやロバート、ジャングルポケットに東京03、そして森三中という売れっ子でも、1人でバラ売りされている番組をご覧になったことはあるだろう。まして新人となると「3人も座らせるくらいなら1人にして、空いたところは他のタレントを座らせる」と制作側が決めてしまう確率が高い。

「そのため若手の3人組では、四千頭身で後藤拓実さん(22)、ハナコで岡部大さん(30)だけが売れてしまい、一種のトリオ内格差が生まれています。せっかくの3人組ですから、みんな平等に売れてほしいと誰もが思っているのですが……」(同・関係者)

 ところが森三中の場合、大島美幸(40)、村上知子(40)、黒沢かずこ(41)の3人はいずれも売れっ子だ。トリオ内格差は存在しない。そういう観点からも「3時のヒロインは森三中を目指せ」という話になってくるようだ。

「芸人は男でも女でも、まずは見た目のインパクトです。そういう意味では、ゆめっちさんとかなでさん、つまり左右2人のほうがアドバンテージを持っていると思います。2人がイジられて伸びていくと、福田さんも森三中で言えば黒沢さんのような立ち位置の芸人さんになれるかもしれません」(同・関係者)

 つまり、ツッコミの福田は、ハンデを背負っているのだという。ネタを書いているのだから笑いのセンスを持っているのは間違いないが、その分、ライバルも多い。

「3人でテレビやラジオに出ている時は、福田さんがメインの喋りを担当し、MCのようにトークを回して笑いを作り上げています。しかしながら、ひな壇芸人の1人としてピンで出演するとなると、回りを錚々たる実力者に囲まれます。ベテランが本気でしのぎを削る世界です。正直言って、最初は福田さんが目立つことはないでしょう。実力を蓄えて、どこまで頭角を現すかが問われています」(同・関係者)

 平成の女芸人は、森三中がトップだった。果たして令和の女芸人は、3時のヒロインがベストと言われるようになるだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2020年1月21日掲載

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