THE W優勝の「3時のヒロイン」、3人組という壁を乗り越え、“第二の森三中”になれるか

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トーク、歌、ダンスの3拍子

 まさに堀井氏が指摘するように、《おもったより少ない》印象なのだ。なぜこんな異変が起きたのか、民放キー局でバラエティ番組の制作に携わる関係者が解説する。

「3時のヒロインが伸び悩んだのは、THE Wから約2週間後に放送されたM-1が、史上稀に見る熱戦だったからだと思います。最終決戦に出場した、ミルクボーイ、かまいたち、ぺこぱの漫才は、いずれも抜群で、審査員の松本人志さん(56)が『数年前なら誰が出てても優勝してた』と総括したほどです。この盛り上がりで残念ながら、3時のヒロインが霞んでしまったのでしょう」

 だが、そのミルクボーイでさえ、年末年始のテレビに出ずっぱりというわけではなかった。こちらの背景は、堀井氏が記事で指摘した通りだという。

「12月22日の生放送で、ミルクボーイの優勝が決まりましたからね。年末年始に放送される番組は、事前に撮りだめしておいたものが少なくありません。要するに間に合わなかったわけです。2020年に入ってから、ミルクボーイはもっとテレビの出演機会を増やすと思います」(同・関係者)

 3時のヒロイン側も「ミルクボーイに話題をさらわれた」という自覚はあるようだ。1月6日にニッポン放送は、深夜1時から「ミルクボーイのオールナイトニッポン」を放送、次の番組は午前3時からの「3時のヒロインのオールナイトニッポン0(ZERO)」だった。

 生放送で3時のヒロインは本音を吐露するのだが、その内容を紹介する前に、まずは3時のヒロインについて説明しておこう。

 3時のヒロインは女性ばかりの3人組で漫才もコントもこなす。なかなかの体形である女性2人が左右に立ち、真ん中に細い女性1人が挟まれるという構図は、それだけでかなりのインパクトだ。

 ネタの作成とツッコミを担当し、中央に立つのは福田麻貴(31)。実家は道頓堀の雀荘だといい、大阪の下町育ちだ。関西大学からNSC大阪女性タレントコースに進んだ。

 向かって左側に立つのはボケを担当する、ゆめっち(25)。熊本の高校を卒業すると、大阪のNSCに進んだ。歌に定評があるほか、不思議に日本人離れしたルックスを「欧米顔」と自慢することがある。

 向かって右側は同じくボケを担当する、かなで(27)。彼女は東京都の出身で、桐朋学園芸術短期大学で演劇を専攻した。特技はクラッシックバレー、THE Wでも体形からは想像もつかない激しいダンスを披露したが、本格的な修練を積んでいたのだ。

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