浅田真央、“エアウィーヴ離れ”のワケ 五輪寝具の仕事断る

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 いざ2020年へ、メーカーは出鼻を挫かれた格好だ。かつて涙で枕を濡らした記憶が蘇ったわけではあるまいが、浅田真央(29)が五輪寝具の宣伝に背を向けている。その真意は……。

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 思い返せば、“真央ちゃん”は10年のバンクーバー五輪では銀メダル、14年のソチでは6位に沈んだ。

 もっとも、メダルの色が金ではないだけで、日本中に感動を呼んだのは間違いない。だからこそ、東京五輪にも打ってつけの広告塔となるはずで、彼女が10年来、アンバサダーを務めている寝具メーカーのエアウィーヴもそう期待していた。同社のマットレスなどの寝具が選手村で使われるものとして正式採用されているからだ。

 さるスポーツジャーナリストによれば、

「エアウィーヴは五輪で使われる寝具の発表会を錦織圭さんと19年の9月に行っています。その場に浅田さんも出席する予定だったのですが、浅田さんサイドが多忙を理由に断ったのです。その後も、五輪寝具に絡む仕事の打診を内々にしていたみたいなんですけど、“ウン”と言わなくて……」

 今でもエアウィーヴのHPには浅田の写真が載っている一方、五輪寝具の特設ページには掲載されていない。スポンサーからの頼みであれば、押っ取り刀で駆けつけてもいいようなもの。

 エアウィーヴのPR室は、

「五輪に出る可能性の高い錦織さんにお願いしたので、浅田さんに依頼した事実はありません」

 そう否定するも、

「内々に断られたので正式依頼しなかったのでしょう」

 とはフィギュア関係者。

「NHKのBSでパラアスリートを取り上げる番組を以前から続けてはいるものの、事務所は五輪に縛られず、いろんなことにチャレンジさせたい意向。キャスター業を含め、五輪のイメージが強い仕事は避ける方針です。平昌五輪でも、各局のキャスターの仕事は断っていました」

 引退後の18年春から、ファンに感謝を伝えるアイスショー「サンクスツアー」を開催しているのも、“いろんなこと”の一環。年明けにも大阪で行われる。

 所属事務所は、

「五輪を応援する気持ちはありますが、キャスターという仕事は知識と話術が必要で、簡単にお引き受けできません」

 夏の東京五輪に銀盤はないだけに、ジャンプも着地もする場所がないということなのだろうか。

週刊新潮 2020年1月2・9日号掲載

ワイド特集「窮鼠猫を噛む『女力』」より

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