ゴーン被告が日本脱走に備えボクシングで体力作り 目撃者が語る“キレのあるパンチ”

国内 社会 週刊新潮 2020年1月16日号掲載

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 日本からの逃亡前夜、カルロス・ゴーン被告(65)は真剣な表情でキレのあるパンチを炸裂させていた――。ボクシングのフェイントさながらに大衆の目を欺いた彼の脱出劇は、東京地検、そして日本の司法制度に見事なボディブローを与えたようだ。そしてここから、彼の日産や安倍政権への反撃が始まるのか。

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 12月31日、突如「私はレバノンにいる」との声明を発表し、全世界に衝撃を与えたゴーン被告。音楽機器を収納する箱に身を隠し日本を出国するという大掛かりな脱出劇をやってのけた同氏だが、実は昨年夏ごろから、港区内の高級フィットネスジムでボクシングのトレーニングに励む姿が目撃されていた。さる金融マン(45)はこう証言する。

「あれは昨年10月、彼はTシャツと半ズボン姿で、パンチの練習をしていました。トレーナーがボクシングミットを持っていて、そこをめがけてパンチを繰り出していた。狙いも正確、パワーも十分で、かなりの腕前でしたよ」

 特に印象に残ったのは、その音だという。

「いいパンチだとミットに当たった時に“バシン”といい音がするんです。ゴーンさんは立て続けに“バシンバシンバシン”と快音を響かせていました。その表情は真剣そのもので、殺気すら感じられるほどでした。もしかしたら、ため込んでいた怒りをボクシングで晴らしていたのかも…」(同)

 実は筆者が2019年7月、フランスの雑誌に解説記事を書くために、ゴーン氏との面会を果たしたときにも、自身の体力作りについて語っていた。長い勾留生活で衰えた体力を回復するべく、パーソナルトレーナーの指導下でリハビリに励んでいると話し、実際に筋肉トレーニングや自転車を漕ぐなどの有酸素運動も行っていたという。それに加えて、ボクシングトレーニングにも精を出していたというわけだ。

 さらに同ジムの別の利用者も、ゴーン被告についてこう話す。

「彼は人目を忍び、ジムの空いている平日に来ることが多かった。月曜日などに一人で来るんです。ストレートの腕を磨こうと熱心に練習に励み、大量の汗を流していた。重いパンチというよりはキレのあるパンチで、鍛錬すればノックアウトパンチだって打てるのではと思わせるほどでしたね。白髪も交じって少し薄くなった頭部とは対照的に、彼のすねはとても毛深くて、そのくりくりとしたすね毛が汗でまっすぐになるぐらい、練習していました。65歳とはとても思えないほどパワーを感じました」

 昨年10月、キャロル夫人は海外メディアの取材に「主人は一生に一度の勝負に備えてトレーニングしている」とも語っていた。この言葉を聞けば、ゴーン氏の迫真のミット打ちは、今回の逃亡劇の下準備だったのかもしれない。

 彼が有罪であるのか無罪であるのか、それについての明言は避けるが、現時点で一つ言えるのは、これまでの勝負が公正ではない試合だったということだ。ゴーン被告は日産の幹部らと検察から突如不意打ちをくらい、反撃することもままならなかった。しかし、今の彼は違う。しっかりとボクシングで体調を整え、レバノンから猛烈な“暴露パンチ”を繰り出し、日産の経営陣を打ちのめすかもしれない。

(1月8日発売の週刊新潮では、逃亡したゴーン被告の「10の謎」を大特集。国外脱出に関与した日本人の存在や、逃走劇の舞台裏などについて報じている。)

 週刊新潮が直撃していたゴーン被告の動画を公開中だ。

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