ボーナス額に不満な50代男性。少ないボーナスを預金するだけでいいのか考えた

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駆け込みふるさと納税で贅沢気分を味わうのも手

山本先生:でも、ゼロの会社もあるんですから、立派ですよ。何に使うんですか?

吉田さん:住宅ローンがまだ17年残っているんで、ローンの繰り上げ返済と思ってたんですが、前に止められたんですよね。だから、子どもの教育費貯金ですかね。(参照:デイリー新潮「53歳2児の父『住宅ローンを早く返したい』は大損!? 繰り上げ返済せずに負担を減らす方法とは」)

山本先生:50代は手持ち資金がとても大事なのでいいと思います。毎年ボーナスの使い道調査をしているPontaリサーチの2019年冬のボーナス使い道ランキングでも、預貯金が圧倒的1位です。

2019年冬のボーナスの使い道(3つまでの複数回答)「Pontaリサーチ」調べ

1位 貯金・預金 40.5%
2位 旅行(宿泊を伴うもの)11.3%
3位 外食(食堂・レストラン、和・洋・中ほか専門店)5.6%
4位 食品(ふだん食べるもの)4.8%
5位 財形貯蓄 4.2%
6位 衣服 3.9%
7位 ローンや借入の返済 2.7%
8位 旅行(日帰り)1.9%
9位 子どもの教育 1.8%
10位 食品(お取り寄せなど、特別なもの)1.8%
特にない 6.2%
支給されない・分からない 41.9%

山本先生:ランキング上位の旅行・外食・食品、ふるさと納税を利用するのが、よさそうですね。

吉田さん:ふるさと納税って、地方自治体に寄付すると、その自治体からお礼の品がもらえるんですよね。

山本先生:そうです。現在、還元率がよいもので3割くらいなので、とてもお得ですよね。2千円の自己負担で返礼品がもらえて、なおかつ2千円を超える寄付をした場合、所得税や住民税の納税額が少なくなります。年収により1年間で寄付金を控除できる上限があるのですが、12月が締めなので、かけこみで手続きしてみてもいいかもしれませんよ。

吉田さん:そういうサイトに登録するだけでいいんですか?

山本先生:「ふるさとチョイス」(https://www.furusato-tax.jp/)「さとふる」「ふるさとナビ」などのふるさと納税ポータルサイトで、お礼の品を検索できますし、控除限度額シミュレーションもできます。「楽天ふるさと納税」なら楽天ポイントももらえますよ。ただし、ポイントがつくところは実は、同じ地方自治体の同じ返礼品でも量が少ないということもあるようなので、気になる場合は比べてみてくださいね。

吉田さん:年末調整で控除手続きできないなら、確定申告しなきゃだめですかね……?

山本先生:そうです。住宅ローン控除などで確定申告をする人は別ですが、ワンストップ特例制度を利用して手続きをすれば、確定申告を行わずに控除が受けられます。

吉田さん:おお! ウニとかカニとか牛肉とか、心躍りますね~。

山本先生:お礼合戦が過熱してしまったので、今年はお礼の品を豪華にしすぎない・地域と無関係なものはNGなどの規制がかけられたほどです。

吉田さん:さっそく、ふるさと納税デビューします。

山本先生:今年1年の控除を受けたければ必ず、12月31日12時59分までに決済してくださいね!

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