夏目三久「あさチャン!」が大ピンチ 半沢直樹と志らくのおかげで危機感ナシ!?

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 フリーアナの夏目三久(35)がMCを務める「あさチャン!」(TBS)の視聴率が低迷、打ち切りが視野に入る2%台も目前の状態だという。一時は10%近くも取っていた番組なのになぜ? このままでは夏目アナ、いやTBSも大ピンチだ。

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 思えば、新年度が始まる今年4月初週のTBSは絶好調だった。GP帯(19~23時)の視聴率で3年5ヶ月ぶりにトップを奪った。残るは全日帯(6~24時)だ!とばかりに大改革に踏み切ったのだ。

 まずは6月、看板報道番組の「NEWS23」(月曜~木曜23:00~23:56、金曜23:30~24:15)に元テレビ朝日の小川彩佳アナ(34)を起用してリニューアルを行った。

 さらに9月末、低視聴率が続いていた朝の情報番組「ビビット」を打ち切り、立川志らく(56)をMCに抜擢した新番組「グッとラック!」(月曜~木曜8:00~10:25、金曜8:00~9:55)をスタートさせたのだ。他局プロデューサーが解説する。

「どちらも大失敗ですね。『23』の平均視聴率は2~4%。12~13%を取っている小川の古巣『報道ステーション』の足下にも及ばないどころか、元NHKの有働由美子アナ(50)を起用してパッとしなかった『news zero』(日本テレビ)を生き返らせたと言われています。TBSの佐々木卓社長(60)は9月の定例会見で『(他局に)後れをとってしまっているという点から、多くの人にいい番組を見てもらいたいという思いからしたら、まったく不十分です』と語ったほど。『グッとラック!』に至っては、初回視聴率2・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)で、その後も2%台が定着しています。これなら『ビビット』の方がマシでした」

 さらに、早朝の情報番組「あさチャン!」(平日5:25~8:00)まで落ち始めたというのだから、もう目も当てられない。「朝ズバッ!」の後を受けて、14年3月より夏目アナをMCにスタートした「あさチャン!」も滑り出しは決してよくはなかったという。

「14年10月には2・6%という、これまで最低の数字を出したこともあった。しかし15年4月にリニューアルしてからは徐々に上向きだし、昨年6月には9・6%を記録して、裏番組の『ZIP!』(日テレ)を抜き去った。今年6月にも7・4%を出すなど、そこそこの数字を取っていました。しかし、11月25日にはこの1年で最低の3・0%、12月11日には3・2%と、3%台を連発するようになり、全盛時の3分の1にまで落ちてしまったんです。これらの数字は世帯視聴率ですが、個人視聴率で見るともっとひどい。同じ12月11日は、F1層(20~34歳の女性)の視聴率は、なんと*印、つまり誰も見ていなかった。そしてF2層(35~49歳の女性)は0・1%しかなかった。若い女性は早朝にテレビを見ていないわけではないんです。裏番組の『ZIP!』のF1層は4・6%、『めざましテレビ』(フジテレビ)は3・2%も取っていますからね」(同)

 夏目アナは女性ウケが悪いのだろうか。

「彼女が『好きな女子アナランキング』(オリコン)に10位で初登場したのは、13年でした。日テレの水ト麻美アナ(32)が初めて1位を取った年で、彼女はその後5連覇して殿堂入り。一方、夏目は、翌14年も10位、15年に8位、16年には3位となります。しかし、ランクインしたのはこの年まで。彼女は日テレ退社後に初めてレギュラーを務めた『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日)を、この年に降板しています。親しみやすいキャラがウケていましたが、そうしたキャラを出せる番組がなくなってしまいました」(同)

テレ東よりも下

 昨今の人気女子アナも変わってきたという。

「テレ朝の弘中綾香アナ(28)や、フリーの田中みな実アナ(33)、宇垣美里アナ(28)など、自分のキャラが立って、自己主張する小悪魔的なアナウンサーが注目されています。逆にカトパン(加藤綾子[34])や夏目のような、優等生系というか主張しないタイプは割を食っている気がします」(同)

 とはいえ、同じく夏目アナがMCを務める「真相報道バンキシャ!」(日テレ)の視聴率は悪くないはずだ。

「あの番組の視聴者はお年寄りが多いんです。スポンサーにとっては主要購買層の若い視聴者が見てくれれば、スポットCMを入れてくれますが、お年寄りでは営業に結びつきませんからね」(同)

 夏目アナは大丈夫なのか?

「彼女の場合、所属しているのは田辺エージェンシーですからね。TBSは来年1月3日に『半沢直樹』の特番、そして4月からいよいよ第2シリーズがスタートします。主演は同じ田辺エージェンシー所属の堺雅人(46)ですから、少なくとも番組がなくなることはないでしょう。スタッフも安心しているんじゃないですか。むしろ心配なのはTBSです」(同)

 どういうことだろうか。

「『あさチャン!』は『グッとラック!』の前に放送されているわけですが、信じがたいことに『グッとラック!』のあまりの不人気が前の番組に影響を与えたという指摘があるんです。事実、先ほどF1層が*印だった12月11日は、『グッとラック!』に続く、『ひるおび!』(平日10:25~13:55)から『ゴゴスマ―GO GO!Smile!―』(平日13:55~15:49)、さらに『Nスタ』の第1部(15:49~17:50)まで、全部F1層が*印でした。TBSの編成は、『23』と『グッとラック!』の低視聴率に目を奪われすぎて、全体がヤバくなっているという危機感が足りないのでは」(同)

 11月27日に行われたTBS社長の定例会見では、以下のように発表された。

《2019年度下期、これまでの視聴率は、全日・GP帯が4位、それからノンプライム帯が5位という状況で厳しい成績ですが、試行錯誤を重ねながら番組も、より多くのファミリーを意識して見ていただきたいと、いろいろ体質改善している最中です。辛抱のしどころと思っています……》

 ちなみにノンプライムとは、全日からプライムタイムを除いた時間帯だそうで、具体的には6:00~19:00と23:00~24:00の時間帯のこと。つまり、「23」や「グッとラック!」、それに連なる「あさチャン!」、「ひるおび!」、「ゴゴスマ」、「Nスタ」もここに入る。この時間帯が5位、つまりテレ東よりも下というわけだ。

 大丈夫か、TBS。

週刊新潮WEB取材班

2019年12月23日掲載

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