「アンタッチャブル」復活で思い出す“やすきよ” MVPはザキヤマと言われる理由

エンタメ 芸能 2019年12月8日掲載

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“サプライズ”に視聴者は興奮

 SNS上では「笑った」より「泣いた」の感想が多数を占めたかもしれない。これほどの反響を山崎弘也(43)と有田哲平(48)は計算していたのか。11月29日の「全力!脱力タイムズ」(フジテレビ系列・金曜・23:00)で、アンタッチャブルの漫才が約10年ぶりに復活した。

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 人気番組とはいえ、「全力!脱力タイムズ」をご存知ない方も少なくないだろう。この番組は「報道番組の体裁を利用したコント番組」という設定が特徴だ。

 例えば29日の放送で、新木優子(25)がドラマ「モトカレマニア」(フジテレビ系列・木曜・22:00)の番宣でゲストコメンテーターを務めたのはリアル。しかし、司会進行を務める有田に問いかけに対し、彼女がひたすらボケ倒したのはコントの一部、という具合の番組なのだ。

 視聴者がアンタッチャブル再結成に感激した理由の1つに、「全力!脱力タイムズ」では再結成ネタが何度も放送され、定番ネタと化していたことは挙げていいだろう。要するに私たち視聴者は、まんまと番組にだまされたのだ。

 これまで番組では、フォーリンラブのバービー(35)、ハリウッドザコシショウ(45)、コウメ太夫(47)といった面々が、アンタッチャブル・柴田英嗣(44)の“相方”として登場し、漫才を披露してきた。つまり山崎に似た他人を、柴田の隣に配することで笑いを取ってきたわけだ。

 この日の放送も、“山崎役”として小手伸也(45)が出演していた。さっそく柴田と漫才を繰り広げる。だがトラブルが発生して小手は引っ込んでしまう。有田が呼び戻すためにスタジオの奥に姿を消すまでは、視聴者はいつのもコントだと思っていたに違いない。

 ところが有田が戻ってくると、連れてきたのは本物の山崎という凝った演出だった。テレビ担当記者が解説する。

「有田さんと山崎さん、そしてスタッフは、打ち合わせをしたはずです。しかし柴田さんは、何も知らされていなかったのでしょう。この番組では芸人のリアクションが命なので、事前にニセ台本を渡すことも明らかになっています。山崎さんが登場した時、最初に浮かべた驚愕の表情や、歓喜の余り錯乱状態に陥った姿は、あまりにも真に迫っていました。多くの視聴者も『これはガチだ』と確信したと思います」

 約10年ぶりに披露された漫才は、再結成の喜びがストレートに伝わってくる内容だった。ライバルの民放キー局でバラエティ番組の制作に携わるスタッフが言う。

「アンタッチャブルの漫才は、山崎さんの小馬鹿にしたようなボケに、柴田さんがキツめのツッコミを入れるのが基本です。特筆すべきは柴田さんが『楽しみながらツッコんでいますよ』という雰囲気を出すのが上手いことです。あれがないとツッコミの厳しさが悪目立ちし、怖がる視聴者も少なくなかったでしょう。『全力!脱力タイムズ』で披露した漫才は、実力の半分も出してなかったと思います。しかし2人の掛け合いは、昔のままの安定感をキープしていました。劇的なサプライズも相乗効果を生み、多くの視聴者が高い評価を下したのではないでしょうか」

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