二階幹事長が麻生財務相にチクリ…武田防災相政治資金パーティー閑散に言及

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 安倍総理の後援会パーティーが炎上する中、永田町でひっそり注目を集めたのは、武田良太防災相(51)の政治資金パーティーだった。

 今月11日に地元・福岡で行われたこの宴は、

「入閣後初めてとあって、地元企業の関係者などが多数参加しました」(地元記者)

 ところが、

「当の本人は、全国知事会に出席するため、ドタキャン。ビデオのみでの参加となり、なんだか締まりのないものになってしまった」

 もっとも、締まりがなかったのは、“本人不在”ばかりが理由ではなく、

「側近の鳩山二郎・宮内秀樹両衆院議員などを除き、県連の幹部議員は殆ど出席していなかったのです」

 一体どうしたことか。

「同じ日、蔵内勇夫・自民党福岡県連前会長の日本獣医師会会長再任のお祝いが東京で開かれ、県連の幹部や国会議員は軒並みこちらに取られてしまった」

 蔵内氏といえば、押しも押されもせぬ福岡政界のドン。麻生太郎財務相も一目置く地元の重鎮県議だが、

「武田さんは、3年前の衆院補選で麻生さんが推す蔵内さんの長男を支持せず、鳩山二郎さんを擁立した。さらに、今春の県知事選でも反麻生の候補者を応援。この責任をとって蔵内さんは県連会長を辞し、麻生・蔵内という二大巨頭との溝は決定的になったのです」

 これに気を揉むのは、武田氏が所属する二階派の二階俊博幹事長だ。

「翌12日、二階さんは、銀座のステーキ屋で安倍さんや麻生さんらと会食をしていたんですが……」

 と二階派関係者。

「安倍さんが“武田さんも頑張ってくれている”と水を向けると、二階さんは“まだまだですよ。彼も麻生さんに可愛がってもらえるようにならんと”とチクリ。一連のやり取りに麻生さんは苦笑いだったといいますが、当てこすり以外の何物でもないでしょう」

 ステーキの後味やいかに。

週刊新潮 2019年11月28日号掲載

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