ビートたけし弟子が愛人をパワハラで提訴 「これ以上殿を孤立させないために」実名告発

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終始無言の殿

 他にも、事務所で待機していてやることがなかったので、ロールス・ロイスの給油に行こうとすると、それを横井さんが防犯カメラで監視していて、すぐに電話してきて「私に連絡してから行け」と言ってきたこともあります。

 また、深夜に連絡してきたり、「今日は休みだけど、何かあったら電話します、と社長(たけし)が言っています」と言ってきたり。そう言われると待機せざるを得ず、とにかく私を休ませないようにしようという嫌がらせにしか思えませんでした。

 カメラで監視され、24時間、いつ理不尽なメールや電話が来るか分からない地獄の生活が続いたことで、ストレスで胃が痛み、夏なのにどうしようもなく寒く感じられ、鼻水が止まらなくなってしまい、私は仕事の途中に公園で倒れ込むようになってしまいました。

 そして7月30日、横井さんが「挨拶がない」と執拗に私を責めてきた。我慢の限界に来ていた私は「挨拶しましたけど!」と言い返し、彼女と言い争う格好になりました。横井さんが「社長が2階で休んでいるから声のトーンを下げて」と言ってきたので、「あなた自身が大声を出しているじゃないですか」と指摘すると、横井さんは、すがるように「石塚がぁ~」と言いながら、殿に助けを求めに行きました。その瞬間、何もかもがイヤになり、私は「もう辞めますので、今までありがとうございました」と殿に告げ、その場を去りました。殿は終始無言でした。

 私が辞めた後に殿は、なぜ石塚がこんなことになったのだと横井さんを叱ったものの、彼女が泣き出したので、それ以上、何も言わずに済ませたと聞きます。

 辞める前の7月5日のことです。横井さんから、「殿の出発時間と同じ時間帯に来客予定があるが、その来客とすれ違っても車を止めずに出発するように」と指示されました。実は、殿の長男が等々力ベースに荷物を渡しに来る予定になっていたんです。つまり彼女は、殿と実の息子を会わせないようにしたわけです。

 私の携帯には、軍団の方や幹子さん、殿の息子さんなど、さまざまな人から電話が掛かってくるのですが、私が辞める7月には、誰から電話があっても殿にはつながず、横井さんの指示を仰ぐように彼女から言われました。だから今、殿は彼女以外の人と電話で話すこともなければ、外で横井さん以外の人と会う機会もほとんどなくなっています。

 年内にも、「T.Nゴン」からまたひとりスタッフが辞めると聞いています。殿の周りに「側近」として残っているのは、オフィス北野時代からのマネージャーと、そして横井さんくらいしかいません。

 これまでは「私ごときが殿の邪魔をしてはいけない」と黙ってきましたが、今が「ラストチャンス」だと思い、提訴に踏み切りました。横井さんにはとにかく謝罪してほしい。そして、公の場で彼女の「真実」を明らかにしたいと考えています。横井さんによって、これ以上、殿を「孤立」させないためにも。

週刊新潮 2019年11月21日号掲載

特集「10年来の『弟子』が実名告発! 殿『ビートたけし』を幻惑する『18歳年下愛人』の手練手管」より

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