チュート徳井と大違い 「ワシの税金は自衛隊に」横山やすしは納税優等生だった

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「闇営業」問題で宮迫博之に手を差しのべた明石家さんまをもってしても、申告漏れが指摘されたチュートリアル徳井義実(44)のことはフォローできない状態である。

 大御所さんまも手を出せないのなら、猛者が生きていればなんと言うだろう。そう、横山やすしだ。世間が彼に抱くイメージは、“やっさんが税金なんか払うはずがない”といった具合ではないか。

 破滅型天才芸人と税金の関係を吉本興業のOB社員に聞いてみると、

「いや実は、意外ですけれど、きちんと納税してたんです。つい先日、西川きよしさんが“法律を守らない人よ。車で横に座るんやけど、すごい飛ばす。『赤ですよ』って言ったら、『横は青や』って言われた”と言ってましたけどね。借金に苦しめられたやっさんですが、“脱税犯”にはならなかったですね」

 損得勘定を考えず直情径行型。酒のトラブルはしょっちゅうで、宵越しの金は持たない。モーターボートにハマり、自家用セスナが欲しくなるとポンと買う。

 先の吉本OB曰く、

「たしかに稼ぐ以上に使うから、借金は大変。それで差し押さえを食っていたが、こと税金については、周りの人間がちゃんとやっていたんです。たとえば元会長の吉野伊佐男さんが若いころ、やっさんが税務署に給料を差し押さえられそうになると処理していたと聞いています。やっさん自身もテレビで、“税金、高くてしょうがないけどちゃんと払う。ただしワシの税金は、ワシが大好きな自衛隊のためだけに使ってくれ”と言ったりしていました。税金に気を使うマネージャーさんに、“ワシは納税もツケや”と笑っていましたね」

 つまり、税金に関することは、手続きに疎いやっさんに代わり、周りがやってあげていたわけだ。その甲斐あってか、1985年の納税額などは芸人トップクラスだった。タモリが1千万円台半ばで、ビートたけしが2千万円台後半、そしてやすしが3千万円の大台に乗っている。

 実は納税優等生だったやすしは、しかし納税に対する規範意識がないことを隠そうともしなかった。

 曰く、

「(本来なら)ワシが稼いだ金を全部使ってなんでアカンのや!」

 一方、それをひた隠しにしていた徳井。

 税金を払っていたかどうかに加え、この点が2人の決定的な違いと言えよう。

週刊新潮 2019年11月7日号掲載

特集「本心は『1円たりとも納税したくない』8千万円所得隠しの『板東英二』より悪質! 大バカを装う『チュート徳井』の仮装隠蔽」より

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