福山雅治が「スカッとジャパン」再現ドラマに出演 人気俳優が続々出演で困る人たち

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番組は6年目に突入

 10月28日、バラエティ番組「痛快TV スカッとジャパン」(フジテレビ系列・月曜・20:00)が放送された。話題になったのは、再現VTRに福山雅治(50)が出演したことだ。初出演かと思いきや、意外にも2年ぶり3度目だという。

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 もちろん番宣が絡んでいる。福山雅治と石田ゆり子(50)の共演が話題の映画「マチネの終わりに」[西谷弘監督(57)・東宝]が11月1日に公開予定だ。芸能担当記者が解説する。

「番組がスタートしたのが14年10月20日なので、いよいよ6年目に突入したことになります。この日、再現VTRに福山さんが“特別出演”したわけですが、実力派の村田雄浩さん(59)の初出演も話題でした。そして毒蝮三太夫(83)、笹野高史(71)、濱田マリ(50)、山村紅葉(59)という“レギュラー陣”も充実した演技を披露し、長寿番組らしい安定した面白さでしたね」

 それにしても、芸達者ばかりがキャスティングされていることに、改めて驚かされる。ウィキペディアの「痛快TV スカッとジャパン」を見ると、「主なシリーズ作品」という項目があり、木下ほうか(55)が演じる「イヤミ課長シリーズ」が最初に紹介されている。

 番組の公式サイトを見ると、LINEの「イヤミ課長のはい!論破スタンプ」が販売されており、人気のほどが伺える。民放キー局で番組制作に携わっている関係者は「再現VTRに出演する役者さんが充実していることが、人気の理由と見て間違いありません」と解説する。

「竹内力(55)、小沢真珠(42)、佐藤仁美(40)、MEGUMI(38)、King & Princeの平野紫耀(22)という知名度が高い役者さんたちが人気キャラを演じ、番組で“スター”になりました。これを真似した感があるのが、『THE突破ファイル』(日本テレビ系列・木曜・19:00)。こちらのMCも内村光良さん(55)というのが面白いですね。また、同じ日テレ系列の『ザ!世界仰天ニュース』(火曜・21:00)でも、最近はMCの笑福亭鶴瓶さん(67)と中居正広さん(47)が再現VTRに出演したほか、お笑い芸人の起用も目立ちます」

 この関係者によると、昔は再現VTRに売れっ子の役者が出演することなど、あり得なかったという。「専門の役者さんがいて、”再現役者”と呼ばれていました。今も“再現役者”専門の事務所があります」と明かす。

「年輩の方なら、『テレビ三面記事 ウィークエンダー』(日本テレビ制作・1975~1984)や、『どうーなってるの?!』(フジテレビ制作・1993~2001)の再現ドラマをご記憶だと思いますが、いずれも無名の役者さんばかりでした。一方、再現をきっかけに知名度を上げた役者さんもいます。例えば『ライオンのいただきます』(同・1984~1989)で再現劇を演じた『いただきます劇場』の伊沢弘さん(64)と重田千穂子さん(62)の2人は、最初こそ無名でしたが、出演を重ねると“ヒロシ&チーボー”として人気を博しました」

 現在も再現ドラマの出演で注目されるようになった役者は存在する。「再現ドラマの女王」との異名を持つのは芳野友美(39)だ。ウィキペディアには出演履歴として「情報・バラエティ(再現ドラマ出演)」の項目もあり、膨大な作品数には驚かされる。また男優でも佐藤祐一(54)や森喜行(68)が、再現ドラマの常連として知られている。

「ところが、福山さんといった大スターでさえ再現ドラマに出演することになったのですから、再現役者さんにとっては営業妨害でしょう。昔はギャラの安さがネックだったのですが、今は有名な役者さんでも出演してくれます。『ギャラは安くともメリットは多い。しかもデメリットはない』ことが広く知られたのだと思います」(同・関係者)

 嫌味な憎まれ役を演じれば、連ドラより視聴者の反応がいい。面白がってくれて人気が出る。その代表例が、木下ほうかだろう。

「基本はバラエティ番組ですから、ディレクターはうるさく演技指導したりしません。伸び伸びと演じることができます。ちょっとコミカルに演じたり、オーバーなリアクションをしたりと、実験もできます。新しい発見もあるでしょう。『役者としての幅が広がる』と喜ぶ声を耳にします。何より視聴者に『演技が上手』と認知され、連ドラや映画に脇役で戻っても注目してもらえる。これだけメリットがあるとなると、今後も名優やスターが再現ドラマに出演することが増えそうです」(同・関係者)

週刊新潮WEB取材班

2019年10月30日掲載

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