尾木ママが目撃した教員間いじめ 「学校は閉鎖的なムラ社会、だからいじめが起きやすい」

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尾木氏が目撃したいじめ

 元高校教員で“夜廻り先生”として知られる水谷修氏に聞くと、

「学校には、校長、教頭のほかに教務主任、総務主任、進路主任、そして学年ごとの主任がいる。そういった管理職の人間はみな気づいていたはずなんだよ。定期的に幹部会議も開かれているからな。気づいていて、声を上げなかったのか」

 と憤る。この小学校の職員室へ朝廻りしてもらう必要があったかもしれない。

 前出の尾木氏は、教員間のいじめの構造に言及し、こう解説する。

「今回のようないじめや嫌がらせは、日本国内さまざまなところで起きていることだと思います。特に学校とは、固定された人々と固定された空間で仕事をする、非常に閉鎖的な社会。いわばムラ社会だからこそ、いじめが起きやすいという側面がある。実際、私も教育の現場で同僚間でのいじめを目撃したことがあります」

“尾木教諭”がある学校に着任した折のこと。女性教員の机の傍に凸凹になったブリキのゴミ箱を見つけた。

「先生には1人ひとつゴミ箱があって、どうして彼女のものだけがそんなに傷だらけなのかと疑問に思っていたのです。それで、別の先生がそこを通り抜ける時、そのゴミ箱をドカッと蹴り飛ばすのを目撃しました。よく見ていると、他の先生たちも同じように蹴飛ばしている。気に入らない先生に対してそういった嫌がらせをすることで、イラつきやムカつきを発散していたのでしょうが、こんなに酷いことがあるのかと衝撃を受けたのをよく覚えています」

 他にも、学校に行くと自分の机と椅子がグラウンドに投げ捨ててあり、一人で職員室に運び入れて仕事をしようとすると抽斗(ひきだし)がボンドで留められていた……なんていう例も聞いたことがあるという。不健全な魂は不健全な環境に育つと言ってしまえばそれまでだが、何とも病んだ空間である。

週刊新潮 2019年10月17日号掲載

特集「目に激辛スープ! 屈辱シーンを撮影! 『陰湿イジメ』で仄見えた『小学校教諭』の『知られざる世界』」より

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