志らく「グッとラック!」が早くもピンチ TBSと大手芸能事務所の特別な関係に原因?

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ナベプロのごり押し?

「『ビビット』は国分さんと真矢さん、さらに堀尾正明さん(64)をMCにして、曜日ゲストにカンニング竹山(48)や千原ジュニア(45)、テリー伊藤(69)などを使っていた。これとは対照的に『グッとラック!』のコメンテーターは、“どうやって集めたんだろう?”と思うほど、ことごとく知らない人ばかりです。知った顔でも、TBSのクイズ番組『東大王』で東大チームの大将だった伊沢拓司(25)や、なでしこジャパンの岩清水梓(32)くらい。それにしたって、いくら東大卒(大学院は中退)でも、人生経験のほとんどない若者や、サッカー三昧の選手をレギュラーにして何をコメントさせようというのか疑問でした」(前出の制作会社社長)

 もっとも、そこにはこんなカラクリがある。

「ワタナベエンターテインメント(ナベプロ)のパンフレットをたまたま開けてみたところ、びっくりしました。ナベプロには、古くはクレイジーキャッツやザ・ドリフターズ、今は中山秀征(52)やホンジャマカ、ネプチューンなどお笑い芸人や俳優が所属する“第一マネージメント本部”、マルシア(50)や松本明子(53)、柏木由紀(28)など音楽アーティスト部門の“第二マネージメント本部”、そして林修(54)や川合俊一(56)などの文化人部門である“第三マネージメント本部”があります。志らくさんは、この“第三”に所属しているのですが、なんと先ほどの東大王・伊沢、なでしこ岩清水、さらに最近もゲストコメンテーターとして出演したヴァイオリニストで“ど天然”の木嶋真優(32)も、揃いも揃って同じ第三の所属だったんです」

 ということは?

「バーターでしょうねえ。ナベプロと言えば、フジテレビとのパイプの太さは古くから有名です。いまでも『ネプリーグ』(月曜・19:00)にはネプチューンと共に林修も出演していますし、林修の番組も『林修のニッポンドリル』(水曜・20:00)など複数あります。これは開局間もない頃に、放送された音楽番組『ザ・ヒットパレード』(1959~1970年)がきっかけと言われています。所属のミッキー・カーチス(81)を司会に、ナベプロが制作費を肩代わりしたそうです。正月の恒例番組だった『新春かくし芸大会』(1964〜2010年)などもナベプロが随分協力したと言います。それがTBSにまで及んでいたというわけです。考えてみれば、TBSもドリフの『8時だョ!全員集合』(1969~1985年)で随分お世話になっているわけですからね、頭が上がらないところもあるのでしょう」

 TBSにも、ネプチューンがMCの『ジョブチューン アノ職業のヒミツぶっちゃけます!』(土曜・20:00)や『林先生の初耳学』(毎日放送制作・日曜・22:00)など、ナベプロタレントで持っている番組は多い。いうまでもなく、「ひるおび」MCの恵俊彰(54)もそうだ。そこへ出演することで知名度を上げた志らくが、朝の帯番組「グッとラック!」のMCに。そのコメンテーターには、所属タレントを送り込むという図式である。

 そういえば、最近、同じ第三マネージメント本部に所属することになった落語家の春風亭一之輔(41)に対し、志らくはTwitterでこう呟いていた。

〈「一之輔がワタナベエンターテインメントに入ったってよ!」。寄席やら落語会やらで忙しすぎてテレビには出らないぞ!いや落語家は皆朝が暇だ。一之輔、朝の情報番組が待っているぞ〉(19年7月26日付)

「TBSは、多くのナベプロタレントのMCにおんぶに抱っこですからね、多少のごり押しには文句も言えないのかもしれません。ただ、志らくさんが『グッとラック!』の2時間半の生放送を終えた後に、続けて『ひるおび』のコメンテーターとして出演し続けるというのは、良くないと思います。ナベプロにとっては売上が上がって大喜びでしょうが、視聴者としては、『ひるおび』の恵が『サンデーモーニング』(日曜・8:00)のご意見番として出演するようなものでしょう。ましてや、それが毎日、連続で見せられているわけですからね。『グッとラック!』に至っては、コメンテーター格がMCかよ、と見られてしまう。スタッフだって、士気が上がらないのでは。前途多難でしょうね」(同・制作会社社長)

週刊新潮WEB取材班

2019年10月18日掲載

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