「監察医 朝顔」上野樹里“たった5秒の入浴シーン”に垣間見えたプロの矜持

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実は敬遠される入浴場面

 ドラマ「監察医 朝顔」(フジテレビ系列・月曜・21:00)は9月23日に最終回を迎える。脚本や出演者の演技も評価され、高い視聴率を記録。“月9復権の立役者”との呼び声も高い。

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 果たして最終回は視聴率が何パーセントに達するのか、多くの業界関係者が注目しているようだ。

 ビデオリサーチの「週間高世帯視聴率番組10」で、9月9日(月)から15日(日)における「ドラマ」(関東地区、以下同)の視聴率ベスト5は次のようになった。

 ライバル民放キー局で、番組制作に携わる関係者が言う。

「9月16日に放送された『監察医 朝顔』の第10話も12・3%で安定しています。最終回は13%超が期待できるのではないでしょうか」

 この関係者は「この第10話における演出のこだわりには感心させられましたね」と語る。具体的には上野樹里(33)の入浴シーンのことだという。

「たった5秒のシーンでした。とにかく入浴シーンは撮影に手間がかかります。撮影時間は2時間で終われば早いほうで、セット費だけでも少なくとも100万円が必要です。昨今のテレビ業界は予算削減が最優先ですからね。しかし『朝顔』は、入浴シーンが必要だと考え、プロの矜持として撮影したのでしょう。今どき珍しい判断です。そんな熱意のある現場だからこそ、良質な作品ができたのでしょう」

 入浴シーンは、どれくらい手間暇かかるものなのだろうか。

「女優さんの入浴シーンほど、大変な撮影はありません。例えば着替えです。スタッフの前で“裸”にならなければならないわけです。もちろん肌色の水着を用意します。とはいえ、普通の水着とは比較にならないほど無防備な姿ですから、なるべくスタッフの目に触れないほうがいい。浴室のセットに女優さんが入って、撮影して、出る。その間、現場はスタイリストさんが防御役に加わるなど、大変な作業です。セットへ入るのに45分、出るのに45分、往復で1時間半。これでも早いほうですね」(同・関係者)

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