朝ドラ「なつぞら」は最終回も近いのに、さっぱり盛り上がらないのはなぜ?

芸能 2019年9月17日掲載

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 NHKの朝ドラ「なつぞら」が9月9日、第139話の視聴率が23.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区:以下同)と番組最高視聴率を更新した。この日は、なつ(広瀬すず[21])が、18年間務めた東洋動画を退職し、仲間たちでつくったアニメ制作会社で第二の人生のスタートを切った門出の回だった。

 今月末の最終回に向け、いよいよラストスパートかと思われたが、翌日以降は連日の20%割れで、むしろ失速……。記念すべき第100作の朝ドラは、このまま盛り上がりに欠けるままフィナーレを迎えてしまうのか。ならば、その原因はどこにあるのか、業界のプロに聞いてみた。

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 民放プロデューサーは言う。

「9月9日の23・8%に関しては、番組の内容とはほとんど関係ないでしょう。この日、関東地方は台風直撃で、交通機関がストップ。おまけに朝刊もなかったので、サラリーマンは電車がいつ動くのか知りたくてNHKを見ていたのです。それが証拠に、『NHKニュースおはよう日本』の朝7時からの視聴率は、21.1%。それに続く『NHKニュースおはよう日本・関東甲信越』(7時45分~8時)も23.6%でした。通常なら10%台前半の番組ですが、20%以上となっています。電車が動かないとあって、そのまま朝ドラを見た人も多かったということでしょう」

 9日は、なつの第二の人生と台風が、たまたま重なっただけらしい。以後、10日19.4%、11日19.8%、12日19.5%と20%割れが続いた。

「朝ドラの前期(4月~9月)を制作する東京の放送センターとしては、後期(10月~3月)の大阪放送局に勝つことは至上命題。ましてや、朝ドラ第100作という期待を背負った『なつぞら』は、ヒロインはオーディションなしで広瀬に決定し、歴代ヒロインを次々動員するなど、かなり力が入っていた。絶対に成果を出さないとまずいと思ったんでしょうね」(同)

 歴代ヒロインとは、朝ドラ第1作『娘と私』の北林早苗さん(75)はじめ、『おしん』からは小林綾子(47)と田中裕子(64)、山口智子(54、『純ちゃんの応援歌』)、松嶋菜々子(45、『ひまわり』)、岩崎ひろみ(42、『ふたりっ子』)、比嘉愛未(33、『どんど晴れ』)、貫地谷しほり(33、『ちりとてちん』)、原日出子(59、『本日も晴天なり』)、三倉茉奈(33、『ふたりっ子』、『だんだん』)、藤田三保子(66、『鳩子の海』)、藤澤恵麻(36、『天花』)……なかなかの豪華キャスティングだった。

 ところが、ここまで頑張っても、大阪制作の前作「まんぷく」には勝てそうにないという。

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