「立川志らく」がTBSの朝の顔に 他局幹部は「全面に出ない方がいい」とアドバイス

芸能2019年9月11日掲載

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話芸は抜群だが……

 9月2日、スポーツ紙を中心に、落語家の立川志らく(56)がTBSの“朝の顔”となることが伝えられた。

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 TBSが平日の午前8時から放送中の「ビビッド」は終了となる。MCは国分太一(44)と真矢ミキ(55)という大物の二枚看板だったが、近年は視聴率が低迷。以前から番組終了の可能性が取り沙汰されていた。

 9月30日の午前8時からスタートする新番組の名前は「グッとラック!」。志らくをMCに起用し、主婦層に人気があるという国山ハセンアナウンサー(28)がサポートする。

 アシスタントは今年4月に入社したばかりの若林有子アナウンサー(23)を抜擢した。テレビ担当記者がTBSの狙いを解説する。

「視聴率三冠王の座を巡り、日本テレビとテレビ朝日が激しい戦争を繰り広げています。TBSも2強の間に割って入り、何とかして3強を構成したい。ところが、『ビビッド』の視聴率は2%台まで落ちこんでいました。ここまで数字が悪いと、番組をテコ入れしても意味がないと判断したのでしょう」

 TBSの“武器”は平日の午後だ。「ひるおび!」(10:25)、CBC制作の「ゴゴスマ―GO GO!Smile!―」(13:55)、国山アナが出演していた「Nスタ」(15:49)の視聴率は決して悪くない。

「朝5時25分からの『あさチャン!』も苦戦中で、平日の朝はTBSの弱点です。とはいえ、朝に人気番組を作り『ひるおび!』にバトンを渡せば、『Nスタ』の終わる午後7時までTBSを付けっぱなしにしてもらえるかもしれません。全日の視聴率を伸ばせる可能性があるからこそ、TBSは『ビビッド』の終了させたのでしょう」(同・テレビ担当記者)

 ご存知の通り、立川志らくは「ひるおび!」のコメンテーターとして、歯に衣着せない発言で人気を呼んだ。そのためか、志らくは「グッとラック!」が始まってからも「ひるおび!」には出演するという。

 ライバル民放キー局の幹部は、「率直に言って、志らくさんの起用は、大きなリスクがあると思いますね」と心配する。

「『ひるおび!』の志らくさんは、MCの恵俊彰さん(54)にコメントを振られ、絶妙な毒舌を吐きます。まさに噺家ならではというプロの仕事ですが、情報番組でピンMCをこなせるキャラクターではありません。やはりTBSで『news23』に出演している小川彩佳アナ(34)も、サブキャスターとしてはよかったですが、メインキャスターの器ではありません。ですので、志らくさんはあまり全面に出ない方が賢明でしょう」

 そもそも「TBSのキャスティング下手」は今に始まったことではないという。

「TBSの黄金期は、プロも驚く絶妙なキャスティングを連発していました。例えば『クイズ100人に聞きました』(1979~1992)では関口宏さん(76)、『ザ・チャンス!』(1979~1986)で伊東四朗さん(82)、『ぴったし カン・カン』(1975~1986)では局アナだった久米宏さん(75)と、視聴者に新鮮なイメージを与えるMCを次々に登場させ、番組を成功させました」(同・幹部)

 潮目が変わったのは80年代後半から90年代。

「平日午前8時半から放送されていた『モーニングEye』(1984~1996)は、森本毅郎さん(79)の看板番組として人気でした。ところが、TBSを辞めてフリーになった久米宏さんが1985年、テレ朝で『ニュースステーション』をスタートさせて成功を収めます。これにTBSは焦りました。“朝の顔”として機能していた森本さんを、わざわざ降板させ、午後10時からの新番組『JNNニュース22プライムタイム』にMCとして起用したのです。しかし視聴率は低迷して1年で打ち切りになってしまいました」(同・幹部)

 森本を失った「モーニングEye」の方は、何とか持ちこたえる。当時は局アナだった山本文郎(1934~2014)と長峰由紀(56)が踏ん張った。更に91年から長峰と交代した渡辺真理(52)も人気を呼んで視聴率の下落を防いだ。

 更にTBSは、午後のリニューアルにも成功する。この時間帯は長らくワイドショー『3時にあいましょう』(1973~1992)が人気を集めていたが、さすがにマンネリ化も否定できなかった。

 そこで92年から「スーパーワイド」(1992~1996)をスタートさせるが、MCは作家の亀和田武(70)と当時はタレントだった蓮舫(51)という思い切った布陣。“キャスティングのTBS”の伝統が遺憾なく発揮されたのだろう。

「2人は視聴者からも高評価で、番組は好調なスタートを切りました。翌93年4月からは日本テレビが『ザ・ワイド』をスタートさせ、草野仁さん(75)という強力なライバルが出現します。確かに苦戦はしましたが、視聴率が低迷するなんてことはなかった。番組は続けられるはずだったのですが、思わぬ大事件が勃発します。95年に『TBSビデオ問題』が発覚したのです」(同・幹部)

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