阪神・藤浪晋太郎、ファンにも“内角攻め”でひんしゅく…「イップス」を改善できない苦悩

スポーツ 野球 2019年9月8日掲載

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 阪神の未来を担うはずだった藤浪晋太郎だが、“復活への糸口”は全く見えてこない。

 今季の一軍登板はわずか1試合。8月1日の中日戦での登板を最後に、二軍調整の日々が続いている。不振の原因とされる「イップス」は改善の見通しすら立っていない。イップスとは、緊張や不安といった精神的な原因などで、それまでスムーズにできていた動作ができなくなる運動障害だ。藤浪のケースは「制球難」という形で露呈しており、三振は取れるが、四死球が多く失点を重ねるパターンを繰り返している。

 振り返ると、藤浪は中学時代から日本代表に選出される、まさに野球エリートだった。大阪桐蔭ではエースとして、甲子園で春夏連覇を達成し、大観衆を魅了。2013年にドラフト一位で阪神に入団し、ルーキーイヤーから3年連続で2ケタ勝利を飾るなど、誰もが「虎のエース」として、日本球界を背負って立つ逸材だと信じていた。だが、17年は3勝5敗、18年には5勝3敗と結果を残せない状態が続いている。

 いったい何が起こったのか。阪神の球団関係者は、イップスの原因についてこう指摘する。

「技術面では、幼少期から身についた投球フォームのクセが原因ではないかと指摘されています。藤浪の投球フォームは、ステップした足が三塁側へ踏み出す『インステップ』と呼ばれるもの。相手の右打者からすれば、自分に球が向かってくる恐怖心を与えるため、それが大きな武器となっていました。しかし、この投げ方は、身体への負担が大きく、毎年のように右肩の違和感などが起こってしまう。これをかばって投げ続けた結果、狙ったところに球をコントロールできなくなった」

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