朝ドラ「なつぞら」失速 「広瀬すず」がメイン視聴者からソッポを向かれちゃった?

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十勝VS.東京

 そして、なつが育った十勝編と比べると、東京編は見栄えが良くないことも低調の理由と分析する。

「東京編は“画が狭い”んです。雄大な北海道の十勝平野で、馬に乗ったり、牛の乳搾りをしたり、時には暴風雨にも遭った。それだけでも絵柄が美しく、視聴者の朝を爽やかにしてくれました。しかし、上京してアニメ会社が主戦場となると、スタジオ録りが多くなり、画がせせこましい。突っ立ったまま、座っているだけの会話も多くなり、画面に面白みがなくなった。仕事がアニメ制作ですから、前作『まんぷく』でチキンラーメンが出来た時のような、分かりやすい達成感もありません」(同)

 さらに、十勝組と東京組との役者の違いも大きいという。

「十勝編ではまず、なつの幼少期を演じた子役・粟野咲莉ちゃんの好演でロケットスタート(第1話22・8%)を切りました。そしてなつの家族には、祖父・草刈正雄、母・松嶋菜々子、父・藤木直人がおり、近所には高畑淳子や北海道の演劇ユニットTEAM NACSの面々、なつと恋仲だった天陽・吉沢亮など、数字を持っているスターがいました。吉沢が出なくなった時には、“天陽ロス”とまで言われました。一方、山口智子や比嘉愛未、貫地谷しほりなど、歴代の朝ドラヒロインたちを集めた東京組も頑張ってはいるのですが、暗いセットに影響されるのか綺麗に見えません。男優陣も吉沢を超える人気者が出てこない。そのため、毎週のように十勝組の誰かが出て来るという状態が続いています」(同)

 もっとも、十勝組の神通力も弱まってきたかもしれない。なつが妊娠の報告のため、十勝に電話したのが19日だった。電話を受けた松嶋はじめ、無言で喜びをかみしめる草刈爺ちゃんなど、十勝組が出演したが、20%に届かなかった。そこで21日に登場したのが、「おしん」の田中裕子である。

「産婦人科の医師として、なつを診察していました。さすがに、朝ドラの金字塔『おしん』ですから、セリフも長かった。この日の視聴率は20%割れでしたが、田中裕子の出演は話題になりました。翌22日は十勝組(草刈、松嶋、藤木)が上京してきたこともあり、20・5%に持ち直しています。問題は月曜に明らかとなる、23日の視聴率です。この日は十勝組もまだ東京におり、加えて田中裕子も登場して、なつの出産が描かれたオールスターキャストの回でした。24日の放送では十勝組も北海道へと帰ってしまい、なつが職場復帰しますのであまり期待できません。23日の数字如何で週平均の数字が決まります」(同)

 果たして、週平均で20%を割ることになるのだろうか。F3層からソッポを向かれたなつの命運はいかに。

週刊新潮WEB取材班

2019年8月26日掲載

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