山本太郎の笑えない「集金力30億円」と躍進が「安倍4選」「9条改憲」に繋がる皮肉

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安倍総裁4選が…

 目下4選に言及するのは、連続在職が最長を記録し、まだまだ続けたいスケベ心を持つ二階俊博幹事長くらいのものなのだが……。

「憲法のどの部分を変えていくかということなんですけれど、首相の言う『9条加憲案』は自民党内でも慎重な意見が少なくない。保守を分断しかねず、それをえいやと打っちゃって、仮に国民投票で否決でもされれば、30年は改憲不可能になる。だから、山本代表を含め野党も乗りやすい『教育の無償化』などからやるのが穏当だと言われています」(同)

 その点で与野党が折り合って改憲した暁には、いよいよ9条の森に分け入って行くことになる。

「そういった、いきなり9条を変えない『迂回ルート』を取る場合、間違いなく時間がかかる。現在3期目の総裁任期は21年の9月まで。先ほどお話しした第1弾の改憲であれば今期で事足りるんですけれど、安倍さんは『9条改憲は悲願』と言って支持者のハートを掴んできたから、その旗を下ろすわけには行かない。このテーマに立ち向かうのに余人を以て代えがたいというムードが盛り上がれば“4選を”という話が出てくるはずです」(同)

 改憲にはむろん反対のれいわには皮肉なシナリオである。

(2)へつづく

週刊新潮 2019年8月15・22日号掲載

特集「『総理を目指す』という『山本太郎』のもはや笑えない『集金力30億円』!」より

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