れいわ新撰組「舩後靖彦参議院」が要望する分身ロボット“オリヒメ”とは?

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オリヒメで友達をつくる

「オリヒメが使われているのは、学校、不登校の学生が通うフリースクールなどです。元々吉藤さんは、中学時代、不登校だったそうです。オリヒメを開発したのも、自分の孤独感を解消するのが目的でした。病気で無菌室から出られない子どもが、オリヒメを学校に置いて、授業に参加することも可能です。4年間不登校でフリースクールにも通えなかった少女が、オリヒメをフリースクールに持ち込んだところ、オリヒメを通して友達ができ、3カ月後には自らフリースクールに通えるようになったケースもあります」(同)

 最近は、テレワークにも使用する例がでてきたという。

「出産直後で育児休暇の方が、オリヒメで会議に参加したり、部下に指示を出したりしています」(同)

 旅行や結婚式、飲み会などにも参加できる。

「入院している母親に桜を見せるため、子どもたちがオリヒメと一緒に花見に出かけたという例もあります。母親も喜んでオリヒメを使って感情を伝えたので、母親がその場にいるように思えて楽しめたそうです。旅行や飲み会などでも、オリヒメによってその場所にいるかのように体験することができます」(同)

 吉藤氏は現在、オリヒメの進化型、カフェなどで給仕ができる身長120センチのOriHime-Dを開発中だ。自由に動き回って、手で物を掴むことができる。コーヒーを運び、テーブルに乗せる動作が可能。今はまだ実験段階だが、完成すれば外で働けない人が遠隔操作で仕事ができるようになるという。テレワークでの、仕事の幅が広がりそうだ。舩後議員も、国会でOriHime-Dを使って、国会の本会議場でボタンを押すことができる日が来るのだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2019年8月7日掲載

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