自民・石崎徹代議士の「秘書虐待」 密室で殴る蹴るの暴行、LINEで「バカ」連呼

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ヤメ秘書たちの「Me Too」

 永田町では、「議員の質は秘書の回転数でわかる」と言われる。秘書がコロコロ代わるような事務所は、議員にどこか欠陥があるというワケで、石崎氏の場合、2012年の初当選からの公設秘書の入れ代わりを見ると、7年間で少なくとも6人は事務所を去っている。私設も合わせれば2桁超えは確実で、先の後援会関係者は「合計20人くらいは辞めているんじゃないの」。相当の問題あり、ということは間違いない。実際、その「ヤメ秘書」たちに接触すると、「Me Too」の声が相次ぐ。

「僕も石崎から暴行を受けました」

 と言うのは、かつて石崎氏の下で働いた別の秘書だ。

「石崎を乗せて運転していると“あの車追い越せよ!”と後部座席から指示を出してくる。でも、追い越し禁止だったりすると無理ですよね。すると、助手席に蹴りを入れて威嚇してくるのはしょっちゅうです。僕は運転する時、サイドブレーキを握る癖があるんですが、ある時、何かのキッカケで彼がキレてその手に思いっきり蹴りを入れてきたんです。革靴の尖った先でやるからそりゃ痛かったですよ。“やめてください!”と言っても“お前が悪いんだろ”で終わり」

 当たり所によっては、大事故に繋がりかねない行為である。

「拳で殴られたこともあります。新潟のある料亭で会合があった時、僕が資料を配る順番を間違えてしまった。そうしたら、トイレに呼び出され、“お前、何やってんだ!”と胸倉を掴まれ、頭をグーで」(同)

 と言うのである。

「はっきり言って、人間のクズですよ」

 と吐き捨てるのは、3人目の告発秘書氏。

「私も脚を蹴られたり、腹を殴られたりすることは度々ありました。さすがに女性秘書に手を上げることはないですが、出された書類に満足できないと、バーンと投げて“拾え”と言うことはよくあった。ボールペンとか制汗スプレーを投げつけるのはもっとよくある光景でしたね」

 よくも皆さん、耐えていたものである。

 さる事務所関係者によれば、

「ある秘書が中耳炎になって、会合に急に顔を出せなくなってしまったことがある。そしたら、石崎は後日、その秘書に目の前で父親に電話をさせ、代わって“お宅の息子さん、何で大事な時に中耳炎になるんですか”“どういう教育をしているんですか”と説教をし始めたそうです。その秘書には特に辛く当たったようで“お前、障害者みたいな顔をしてるな!”とまで言っていたとか。人格を疑うレベルですよね」

 ちなみに、暴言の対象は秘書に限ったことではなく、

「地元で戸別訪問をしていた時のことです」

 と証言するのは、4人目の元秘書氏。

「インターホンを鳴らしても、“結構です”とすぐ切られてしまうこともあるじゃないですか。すると石崎は“何だよこの家、死んじまえよ”とか平気で毒づくわけです。家の中に聞こえていないか、冷や冷やでしたよ。石崎は児童虐待問題に取り組んでいるのですが、僕らは、その前に秘書虐待を何とかしろ!と言ってましたよ」

 掲載のLINE画像。これは事務所で使うグループラインに残っていたものだが、秘書に対して、「バカ」を連呼。これひとつとってみても、彼の“品格”がわかるというものだ。

(2)へつづく

週刊新潮 2019年8月1日号掲載

特集「警察が捜査に着手した『魔の3回生』の暴言暴行 元秘書5人に集団告発される『石崎徹代議士』の『カネと女と事件』」より

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