カワイイ以外の武器を一切持たない丸腰女優の深田恭子に幸あれ「ルパンの娘」

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「キャッツ・アイ」と「ロミオとジュリエット」を足したようなもんでしょ、とタカをくくっていた。泥棒一家の娘と警察一家の息子の恋を描く「ルパンの娘」だ。

 ひと言で表すなら「潔い」。コメディーに長けているとはあまり思えないキャスティングなのだが、全員全力で失笑される覚悟がある。笑わせる気骨ではなく、笑われる覚悟。ちょっと面白いことを自発的にできる俳優だと、どうしても「どや感」が出る。ところが、このチームには誰一人としてどや感がない。自分が面白いと思っていないからだ。...

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