今年の上半期は“芸人発の流行語ゼロ”の異常事態 今後は「EXIT」の活躍に期待!?

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新人は順調にブレイク中なのに……

 民放キー局でバラエティ番組の制作に携わるスタッフが、首を傾げながら言う。「今年も上半期が終わりましたが、芸人ネタから生まれた流行語が全く思いつかないんです。異常事態ですね」

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 確かにお笑い芸人の“一発ネタ”は、人気が出れば自動的に流行語となってきた。ここ5年間の新語・流行語大賞を表にまとめてみると、こんな具合になる。

 もちろん、今年も様々な芸人がブレイクしている。スタッフ氏が「断トツの人気」と話すのは霜降り明星[せいや(26):粗品(26)]の2人だ。

 霜降り明星に「追いつけ、追い越せ」と肉薄しているのがチョコレートプラネット[長田庄平(39):松尾駿(36)]、ミキ[昴生(33):亜生(30)]、そしてピン芸人のMr.シャチホコ(26)という面々だろう。

 さらに四千頭身[後藤拓実(22):都築拓紀(22):石橋遼大(22)]、ハナコ[菊田竜大(32):秋山寛貴(27):岡部大(30)]、宮下草薙[草薙航基(27):宮下兼史鷹(28)]もブレイク目前とされている。

「新語・流行語大賞には選ばれなくとも、人気を博した“芸人流行語”も、毎年1つか2つはあるものです。去年ならひょっこりはん(32)の『ひょっこりはん』も大ブームになりました。16年はトレンディエンジェル・斎藤司(40)の『斉藤さんだぞ』、永野(44)の『ラッセンが好き』という具合です。今年もチョコプラの『TT兄弟』や、夢屋まさる(21)の『パンケーキ食べたい』が話題になってはいますが、流行語と言われるレベルには達していない。いまいち爆発していないんです」(同・スタッフ)

 チョコプラの2人は、自分たちのモノマネ芸「和泉元彌&IKKO」が「TT兄弟」を食うという皮肉な現象が起きているという。番組スタッフから「TTもいいですけど、元彌&IKKOでお願いします」と指示されることも珍しくないそうだ。

 夢屋まさるの場合は、慶應大学経済学部に在学中ということもあってか、なかなかバラエティに出演できていない。これも大ブレイクを阻む要因になっているようだ。

 そこで業界関係者は下半期に期待を寄せるしかないと判断するわけだが、スタッフ氏は「最も注目されているのはEXITの2人です」と言う。

 EXITはりんたろー。(33)と兼近大樹(28)の2人組。共に別のコンビを結成していたのだが、それぞれ相方の不祥事で解散せざるを得ず、急遽コンビを組んだという苦労人だ。

「2人がチャラ男に扮してボケとツッコミを繰り広げる漫才もいいのですが、もっと面白いのがフリートークです。『ゴッドタン』(テレビ東京系列・日曜1:45〜2:10)では、相方の不祥事で苦しんだ経験から、チャラい見かけとは正反対の『コンプライアンス遵守』を掲げたり、兼近のアルバイトがベビーシッターで、その真面目な仕事ぶりが高く評価されていることを告白。劇団ひとり(42)や、おぎやはぎの小木博明(47)や矢作兼(47)を爆笑させていました」

 トーク力が話題になれば、ゴールデンの番組からも声がかかる。ダウンタウンの浜田雅功(56)と松本人志(55)を筆頭に、ベテラン芸人がEXITをイジる日は近い。その時、期せずして大ブレイクする流行語が誕生する――これがスタッフ氏の予測なのだが、果たして現実のものとなるだろうか。

週刊新潮WEB取材班

2019年7月21日掲載

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