東京人は知らない「ブラックマヨネーズ」の実力、“大阪愛”でレギュラー番組は8本

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“故郷”に帰る関西芸人

 前出のバラエティ番組の関係者は「関西出身のお笑い芸人は、自分たちがキャリアをスタートさせた“故郷”である大阪に戻りたいみたいです」と言う。

「東京に進出して成功し、都内の一等地に豪邸を建てるというのが、芸能界における成功のイメージでした。今でも強固なのは事実ですが、段々とそういう時代ではなくなりつつあるのかもしれません。ブラックマヨネーズの2人は“脱東京”のトップランナーとも言われています。全国区では彼らのライバルはタカアンドトシやチュートリアルですが、大阪でのブラマヨは無敵でしょう」

 ダウンタウンの2人も、浜田雅功(56)が毎日放送の「ごぶごぶ」、松本人志(55)が朝日放送テレビの「松本家の休日」という、関西ローカルで地方局しかネットしていない冠番組を持つ。2人は兵庫県の尼崎市出身だが、これも“故郷愛”の具体例だろう。

「在阪局が制作する番組は企画の自由度が高いですし、撮影現場の雰囲気も快適です。それを“ゆるゆる”と表現することも可能ですが(笑)、芸人の皆さんにとって好きなことを思い切りやれる解放感は筆舌に尽くしがたいでしょう」(同・バラエティ番組の関係者)

 大阪で売れたら、まずは東京に進出してカネ儲け。だが、しっかりとした地位を確保したら再び大阪に戻る。こんな“関西芸人の生活設計”が一般化するかもしれない。

「関西出身の芸人さんは、大阪という街に恩義を感じている方が多いですし、自分の体から“大阪の笑い”が失われたら困る、血肉のものにしておきたい、という感覚は強固なようです」(同・バラエティ番組の関係者)

週刊新潮WEB取材班

2019年7月10日掲載

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