香取慎吾主演「凪待ち」への期待と、稲垣吾郎主演「ばるぼら」への不安

エンタメ 芸能 2019年6月29日掲載

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「ばるぼら」はミニシアターで?

「むしろ、今年2月に公開された稲垣さんの『半世界』(阪本順治監督[60])のほうが良かった。同じように迷える中年男を演じていますが、同級生の長谷川博己(42)、渋川清彦(44)とともに、残りの人生を見つめ直すというもの。稲垣さんもこれまでにない素朴な姿を演じていましたが、こちらのほうが自然でしたね。そういえば、彼の新作『ばるぼら』はまだ試写の案内が来ないけど、どうなっているのかしら?」(同・北川氏)

 そう、デイリー新潮でも、手塚治虫の異色作である「ばるぼら」が吾朗ちゃんと二階堂ふみ(24)のW主演で実写化されることについては、「正式発表された稲垣吾郎主演映画『ばるぼら』新宿2丁目で行われた打ち上げ秘話」(18年12月7日配信)という記事でお伝えした。監督は手塚の長男であるヴィジュアリストの手塚眞氏(57)、映像監督にはクリストファー・ドイル(67)を招いた、日・独・英の合作映画だ。撮影は昨年夏に撮り終え、11月に正式に発表された。

 ところが今年公開と言ったまま、いまだ試写、公開予定も発表されていないのだ。一説には、「配給が決まらず、お蔵入りかも」という情報も……。

 映画ジャーナリストの大高宏雄氏は言う。

「確かに、近年は邦画の公開数が増えすぎて、お蔵入りとなる作品が増えつつあります。例えば、6月22日に公開された『カスリコ』(主演・石橋保[53])という作品は、殺陣師の高瀬将嗣さん(62)が監督して昨年2月に完成したものの、1年以上配給が決まらず、やっと公開できた作品です。昨年はおよそ1万2000本もの邦画と洋画が公開されていますが、それでもスクリーンにかけられない作品があるんですよ。デジタル化で映画を作りやすくなりましたからね」

「ばるぼら」はどうなるのか?

「いやいや、手塚治虫原作で、稲垣さんと二階堂さんを使っていますから、さすがにそれはないと思います。ただ、息子の手塚監督は、独立系の映像作家ですからね、あまりにアート作品になってしまうと、大手の配給は乗ってこないかもしれません。その代わりと言っては何ですが、東京には今、ミニシアターが増えつつありますからね。昨年12月にできたアップリンク吉祥寺など、わずか29席しかないシアターですし、映画の製作・配給を手がけていたキノフィルムズも、ミニシアターに乗り出しています。キノフィルムズは洋画の買い付けに熱心なあまり、公開が追いつかずにタブつき始めたために、自前のシアターを作っています。そういえば、元SMAPの最初の映画『クソ野郎と美しき世界』の配給協力、稲垣さんの前作『半世界』と香取さんの『凪待ち』もキノフィルムズの配給です。『ばるぼら』は配給しないんですかね?」(同・大高氏)

 ミニシアターで公開? むしろ舞台挨拶を間近で見られていいかも。あとは草なぎ剛(44)の主演作を待つだけ。

週刊新潮WEB取材班

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