「#日韓カップル」インスタで急増中「オッパがかっこいいから見せたい」「息子は軍隊に入れたい」

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日韓カップルユーチューバー

「言葉や文化が違っても理解し合えるっていう、小さな幸せを共有したかったんです」

 福岡在住の韓国人ジンくん(24歳)は、「JinKoon日韓カップル(現在は「JinKoon日韓夫婦」)」と題したYouTubeチャンネルを、昨年3月に立ち上げた。1年3カ月でアップした動画は、135本。延べ視聴回数は10,673,812回(2019年6月26日現在)にのぼる。

 パートナーのことみさん(23)に出会ったのは、2017年7月。立命館アジア太平洋大学に留学中、休日に出かけた福岡の繁華街・天神のスターバックスで、ことみさんに声をかけた。

「素直にかわいいと思って。それだけでは声をかける勇気はなかなか出なかったんですけど、韓国語の本をカバンから出して勉強していたので『難しくないですか?』と」

 ヨン様が大好きだった母親の影響で幼い頃から韓国ドラマをずっと見ていたことみさんは、自身もK-POPボーイズグループiKONのファン。

「韓国人に憧れて、一度は付き合ってみたいなあと思っていましたけど。でも、夢見るだけで、周りに韓国人がいたわけでなく。最初に話した韓国人がジンくんでした」

 日本語が堪能なジンくんを、最初は日本人だと思っていたということみさん。「驚いたけど、話すうちにそんなに悪い人じゃないな、気が合いそうだなって」

 ここから告白するまでの経緯は、JinKoonのYouTubeチャンネルにある動画「【日韓カップル】出会いから付き合うまで」で詳細に(しかも、ジンくんとことみさんそれぞれの視点から編集した2本の動画で!)紹介されているので、ここでは割愛しよう。

 そもそもYouTubeは、「留学生が見た日本のライフスタイルや文化を伝えたい」と、ジンくんがひとりで始めたものだった。

「韓国人向けに発信したつもりだったけど、日本人のフォロワーさんもたくさん見てくれて。だったら、ことみと僕がふたりで出演してお互いのことを話したら、両方の国に伝わるんじゃないかな」と、「日韓カップル」シリーズをスタート。

「顔を出すのはイヤ」と、最初はモザイクをかけていたことみさんも、途中からは素顔で登場するようになった。「変なコメントが来るのを心配していたけど、それはなかった。実際は、『もっと韓国のことを知りたい』『日本のことを知りたい』って人が多かったんです」

 動画の内容は、韓国ではスナックとして売られている蚕の蛹を初めて食べてみたときのリアクションや、韓流スターのろう人形にことみさんがチューしたときのジンくんの反応、正月にことみさんの親戚宅にジンくんを連れて行ったときの様子など、日韓カップルに“あるある”な日常の数々。すべての動画に日本語と韓国語の字幕を付け、両方の国の人が楽しめるバラエティ仕立てとなっている。

「ネットニュースの『国際』をクリックすると、日本や韓国に関する悪いニュースが上のほうに出てきますよね。そういうのを見て、『だったら自分も相手の国を好きになれない』っていうケースも多いと思うんです。韓国でも、日本に行ったことがないのに『日本人は韓国人が嫌い』だと思っている人も結構いる。でも、韓国が好きな日本人もたくさんいますよ、って伝えたくて。お互いがもっと身近に感じられたらいいなと希望を持ってます」

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