吉本芸人の闇営業問題、彼らは受け取ったギャラを税務申告していたのか

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SNSの普及でバレやすく

 収益を目的としない、ビルの落成披露パーティーや会社のイベント、結婚式に、芸人や歌手が出演する場合はどうなのだろう。

「闇ではやらない。所属プロダクションにバレたら困る芸能人側から、『ホームページに記載しないでほしい』『SNSには上げないで欲しい』などと、うるさく言われるから。招く側に闇で頼むメリットが乏しい。正規のルートで頼むほうがずっといい」(同・芸能プロダクション関係者)

 ちなみに、この芸能プロダクション関係者の場合、マネージャーを務めていた歌手と組み、新曲PRのために地方のラジオ局などをまわる際に、その土地の興行主と連絡を取り合い、小ホールやスナック等で「闇営業」を行っていたという。興行主は地域を縄張りとする暴力団の許可を事前に得ていた。

「でも、『闇営業』はもう辞めた。コンプライアンスがうるさくなったし、SNSの普及でバレやすくなったから」(同・芸能プロダクション関係者)

 宮迫らが振り込め詐欺グループの忘年会で問題の「闇営業」に励んだのは2014年末。当時は既にSNSもスマホなどのカメラも一般化していた。前出の芸能プロダクションの社長は「バレなければいいわけではないが、不用心すぎる」とあきれ顔だ。

 この芸能プロダクション社長は「『闇営業』は百害あって一利なし」と言い切る。

「『闇営業』で得た金はあぶく銭だから、よくない行為に使われやすいのです。バクチとかクスリとか。バクチで借金をつくったので、『闇営業』に走るというケースはよく聞く」(同・芸能プロダクション社長)

 ギャンブルなどでの借金は所属芸能プロダクションにも相談しにくい。だから、『闇営業』に走ってしまう、という構図だ。また、あぶく銭だから惜しげもなくギャンブルなどに使えるという一面もあるようだ。

 前出の芸能プロダクション関係者が、リスクが大きいことを覚悟の上で「闇営業」を行っていたのも、歌手とそろって違法カジノにハマっていたからだった。

 売れっ子の宮迫の場合、年収は1億円前後と見られているが、一方で2017年8月にはモデルとライターとの二股不倫疑惑を一部週刊誌で報じられた。家庭に知られずに済む収入が欲しかったのか・・・。

鈴木文彦/ライター

週刊新潮WEB取材班編集

2019年6月26日掲載

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