菊池雄星と大谷翔平のメジャー「花巻東対決」、軍配は大谷に

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 菊池雄星(28)と大谷翔平(24)の“花巻東対決”が、メジャーの舞台で初めて実現した。

 6月8日、マリナーズの菊池が先発登板した試合で、エンゼルス大谷が“3番DH”で出場。スポーツ紙メジャー担当記者によると、

「今季は打者に専念している大谷ですが、左投手を苦手としていると思われているため、左投手が先発のときはスタメンを外されることが多い。5月30日のマリナーズ対エンゼルス戦も、左の菊池が登板して、大谷はベンチ。日本メディアはがっかりでした」

 だが今回は、大谷を休ませて間もないことから、めでたく対決と相成った。

 大谷の第1打席は1回2死無走者の場面で二塁内野安打。後続の安打で先制のホームを踏んだ。2回の第2打席は一ゴロだったが、圧巻は4回の第3打席。1番ラステラ、2番トラウトが本塁打を放ち、3番大谷も3者連続となる本塁打をスタンドに放り込んだ。

「昨季の大谷は、対右3割1分7厘に対し、対左は2割2分2厘。22本塁打中、左投手からは2本のみ。とりわけ左投手の変化球を苦にしてました」

 とはメジャー研究家の友成那智氏。

「ですが、今季は対右2割4分7厘に対し、対左は2割5分0厘とほぼ同じ(6月10日現在)。球種にしても、菊池から本塁打を放ったのはカーブでした。先輩のおかげで苦手意識を一掃できた格好です」

 一方、打たれた菊池はダメージが大きそうだ。

「今回は中8日と満を持してのマウンドでしたからね。しかも、打たれたのは決め球の一つであるカーブ。それも、本来はカモとすべき左打者の大谷に打たれたわけですから、評価はガタ落ちです」(先の記者)

 仁義なき先輩と後輩。

週刊新潮 2019年6月20日号掲載

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