清純派アイドル・岡田奈々を襲った「監禁事件」とマスコミからの「セカンドレイプ」

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 異性の心を夢中にさせるのが重要な任務である以上、時代が令和に移っても、自宅前で暴行を受けたりと、アイドルの受難は珍しくない。だが、そんな中でも岡田奈々の密室監禁事件は、数々の謎もあって衝撃度は断トツだった。

 1977年(昭和52年)7月15日の早朝、

「奈々からうちに電話がかかってきて、泣きながら“早く! 早く!”と言うんです。彼女の三田のマンションに行くと、警察が来ていて、両手から血を流した奈々が佇んでいて、すぐに救急搬送されました。“殺されると思って、とっさに犯人の包丁を握った”と言うんです。手が切れて血がブワッと出たんでしょう」

 そう回想するのは、岡田が所属していた事務所の元社長。当時18歳で、清純派アイドルだった岡田の部屋に暴漢が侵入したのだから、衝撃的だったが、

「結局、犯人は捕まっていなくて、未だに正体は謎のままですし、どうやって部屋に入ったのかも謎のままなんですよ。警察はマンションの上からベランダ伝いに部屋に入ったと言っていましたが、彼女の部屋は8階だったんです。どうやってそんな危険なマネができたのか」

 で、侵入してから解放されるまで5時間。いったいなにがあったのか。

「暴行は一切されていません。彼女が包丁を握ったので、犯人もひるんでパニックに陥ったのでしょう。犯人は奈々のケガの手当てもして行ったようです。警察は、奈々のファンじゃないかと言っていました。15歳だった奈々を私が岐阜のレコード店で見初めてスカウトしたんですが、非常にしっかりした子ですよ。それでも、事件のショックから完全に立ち直るまで、かなりの期間を要しました」

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