山口百恵と三浦友和の「婚前密会」をお膳立てした才女の正体

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雑誌掲載を拒んだ

 実際、折笠氏は相棒の西郷忠隆カメラマンと一計を案じ、各社の張り込み攻勢でデートも困難となった若いカップルのため一肌脱ぐ。

 長田美穂著『ガサコ伝説「百恵の時代」の仕掛人』(新潮社)によれば、

〈山中湖にある平凡出版の保養所にも行った。百恵担当のガサコと西郷、嶋らと一緒に、(百恵と友和の)2人はテニスやバーベキューを楽しんだ。(中略)鎌倉の西郷の家にも、2人はやってきた。西郷のヨット「ガサ号」に乗り込んで、湘南の海を楽しんだ〉

 この際、独身時代の思い出にテニスコートで百恵&友和のツーショットも撮影されたが、写真を見た上司に対し、折笠氏は雑誌掲載を頑として拒んでもいる。

 平凡出版の後輩で、現在は流行仕掛け研究所代表を務める島田始氏に訊くと、

「折笠さんと芸能人の話をしても、百恵さんを話題にすることはなかったですね。もともと過去の手柄話をひけらかさない謙虚な方でしたが、百恵さんが結婚してからは、もう家庭に入った一般人だから、との気持ちがあったのかもしれません」

 97年、定年退職を目前に57歳で世を去った折笠氏の葬儀では、三浦友和が弔辞を読み、参列できなかった百恵は後に夫婦揃って墓前で手を合わせたという。

週刊新潮 2019年6月20日号掲載

ワイド特集「『令和』に踊る『昭和』の影法師」より

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