北村一輝はなぜ韓国「反日映画」出演を決めたのか?

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2019年06月04日

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北村本人の判断

 先の映画会社関係者曰く、この作品における北村一輝の役どころは、

「鳳梧洞で戦ったとされる日本軍の冷酷な少佐ですが、北村さんクラスの日本人俳優がこのような反日映画に出たなんて、記憶にありません。こちらのスタッフのなかでも、“彼のような人気俳優が出て大丈夫なのか”との声が上がっていたんですから」

 撮影期間は昨年8月から年末にかけて4カ月ほど。すでに撮り終わっているが、

「事務所は反対の意向だったといいます。明らかな反日映画ですから。仮に『戦闘』が史実とかけ離れ、日本国内で問題視されれば、彼が起用されているキリンビールなどのCM打ち切りの可能性だってある。なのに、“どんな役でもこなすのが俳優”という彼の信念で出演が決まった。事務所ではなく、北村さん本人の判断だったようですよ」

 彼が人気俳優たるゆえんは、その信念にある。ゲイを演じるときはゲイバーに通いつめ、チンピラを演じるために歯を5、6本抜くといった、役者魂溢れるエピソードは枚挙に遑(いとま)がない。スポーツ紙の芸能担当記者が懸念する。

「そんな北村は、今年9月からのNHK連続テレビ小説『スカーレット』でヒロインの父親役を演じます。NHKの朝の顔ともなる彼が、売国奴と詰(なじ)られかねないこの手の映画に出るのは解せません。リスクが大きすぎますよ」

 北村自身にその了見を聞いてみたかったが、所属事務所は、「情報解禁がまだなので取材にはお答えできません」の一点張り。産経新聞ソウル駐在客員論説委員の黒田勝弘氏はこう語る。

「史実に反していると指摘されようと、“日本人が悪いことをしたのに変わりはないでしょ”というのが韓国。細部はどうでもいいのです。ただ、韓国では次第にそうした風潮への批判も広まっている。また今年も“イルポン”をやるのか、というんですね。日本を意味する“イルボン”と“ヒロポン”のポンをかけて“イルポン”。反日愛国映画は、国民を一時的にスカッとさせようとする手段だと揶揄しているわけです」

 むろん、どんな映画の役でも引き受けた以上は台本通り演じ切るのが役者の本分で、それが北村の信念でもあろう。ただ内容如何によっては、あらぬ批判の代償が待ち受けるやもしれぬ。

週刊新潮 2019年5月30日号掲載

ワイド特集「スターの代償」より

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