広瀬すずがデザインしたワンピースに「パクリ疑惑」 識者も類似性を指摘

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

Advertisement

「プロ」はどう見たか

 誤解を恐れずに言えば、ファッションの世界では“模倣”がまかり通っていると言ってもよい。「コピー」と「インスパイア」の違いは極めて曖昧で、巷で売られている洋服がどこかしらで見たことがある、とか、「~風」だったりするのは日常茶飯事だ。

 それを踏まえた上で、“業界相場”としてこの類似はどう受け止められるのか。「プロ」に聞いてみると、

「これは……似ているという印象は避けられないですね……。正直な感想ですが」

 と言うのは、ファッションジャーナリストの西山栄子さんである。

「江角さんのブランドは海外でも売れていて、今、若手の中でも特に注目されている、こだわりを持ったブランドです。今回のワンピースも大胆で着やすく、新しさとのバランスもとれている点で、彼らしさがよく出ていますよね。決してどこにでもあるというものではなく、これまでありそうだけどなかったもの。ですからearthさんのほうについては、作った方が雑誌や展示会などでご覧になり、記憶に残ったデザインを参考にした……という可能性が否定できません」

 また、

「コピーと言われても仕方ないくらい似ていますよね」

 とより“強め”の感想を述べるのは、ファッション評論家の堀江瑠璃子さん。

「半袖とノースリーブという違いがあるだけで、他はそっくり。このワンピースのデザインは、素人がゼロから考えたというには無理があるくらい大胆な発想です。ワンピースからプリーツがどれくらい見えるかというバランスはかなり工夫が必要ですし、流行にもぴったりハマったデザインです。盗作とまでは言いませんけど、“参考にした”くらいは……。彼女が最初からすべて考えたというのは厳しいですよね」

 と、やはりその類似性と、「偶然の一致」とはなかなか言い切れないことを強調するのだ。

 実際、時系列で考えると、earthのワンピースが発表されたのはこの4月半ば。他方の江角氏の発表は、そこから遡ること8カ月の昨年8月だ。“先行作品”を見る機会は十分にあったということになる。

(2)へつづく

週刊新潮 2019年5月23日号掲載

特集「大人気ワンピースにそっくり! 『広瀬すず』をデザイン泥棒にした大人の思惑」より

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。