メジャーでツアー初V・渋野日向子は「遅れてきた黄金世代」

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“20歳での優勝”を“遅れてきた”と言うのは忍びないが、“黄金世代”と呼ばれる1998年度生まれの女子ゴルファーは、勝みなみら既に5人がツアー優勝を果たしている。逸材揃いゆえに、彼女らが有資格者となった一昨年のプロテストのレベルは凄まじく、多くの有望選手が涙をのんだ。

 渋野日向子(ひなこ)もその一人。プロテストに1度落ち、翌年合格を果たした“遅れてきた黄金世代”である。

 そんな渋野が茨城GC東Cで行われたメジャー初戦「ワールドレディスサロンパスカップ」で優勝を飾った。“メジャーでツアー初V”は日本勢では過去7人のみ。樋口久子(73)に始まり、米ツアー1勝の宮里美香(29)、一昨季賞金女王の鈴木愛(25)、現在米ツアーで活躍する黄金世代の旗手、畑岡奈紗(20)ら大物が名を連ねる。渋野もその仲間入りを果たしたわけだ。

「父親が円盤・砲丸投げ、母親がやり投げの選手だったという渋野は、小2のときにゴルフとソフトボールを始めたそうです」

 とツアー記者が語る。

「ソフトでは左打ちだったとか。左から右に逆向きの素振りをする選手がいますよね。片山晋呉が始めて、他の選手がマネするようになり、今では女子選手でも見かけます。あれは体のバランスを保つためにやっているのだとか。渋野のソフト歴も同じような効能があったのかもしれません」

 優勝賞金2400万円を得て、賞金ランキング2位に躍り出た渋野。賞金女王になれば、もちろん“黄金世代一番乗り”である。

週刊新潮 2019年5月23日号掲載

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