「喫煙者」差別なら許されるのか 「長崎大学」採用問題

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「煙草は、よし給え」。愛煙家で知られた太宰治の短編「美男子と煙草」には、太宰本人が喫煙中の少年たちを注意するシーンが描かれる。翻って平成の終わり、よりにもよって大の大人に「よし給え」と通告したのは国立の長崎大学。喫煙者は教職員として採用しないと発表したのだ。

「教育の場として喫煙者は相応しくない」

 大学側のコメントだが、よくもここまで断言できたものだ。

「大学の発表は先月19日のこと。すでに募集要項にも記載され、煙草を吸うかどうか、面接時に確認する。...

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