1億円超!? 「大谷翔平」と「大坂なおみ」のCMギャラが群を抜いて高い理由

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ギャラ“上限”はあの女優

 では、どのCMに出演している芸能人のギャラが上限の5000万円強なのだろう。

「その一人はJR東日本『大人の休日倶楽部』のCMにおける吉永小百合さん(74)でしょう。旅客業である同社の宣伝費枠はもともと大きく、一方で大物女優である吉永さんは好感度も昔から高いから。特に『大人の休日倶楽部』のターゲットであるミドル、シニア層にウケがいい」

 渡辺直美のボートレースのギャラも高額だという。

「本人の人気が高い上、公営ギャンブルは宣伝に頼る部分が大きく、予算が潤沢だから」

 でも、公営ギャンブルの売上高なら、JRAのほうが上だ。そのCMには、松坂桃李(30)、高畑充希(27)、柳楽優弥(29)、土屋太鳳、中川大志(20)、葵わかな(20)が若手の人気者たちが登場しているが、やはり出演陣のギャラは高額なのだろうか。

「それほど多くのギャラは出ない。1人で出演しているわけではないから。1つのCMの予算は決まっているので、複数で出演すると、その分、1人当たりのギャラは下がる」

 ほかにもこんな話がある。

「芸能プロ側が、若手をPRのつもりで、格安のギャラでCMに出すこともある。だから、CMに出れば儲かるとは限らない。中堅どころも『売れてない』と思われるのが嫌で、ギャラが安いCMを引き受けることもある。これが大物になり、断れる立場になると、話は別。ギャラが希望額に達するまで、相手側と何度でも交渉する。希望額に達しなかったら、断ってしまう。そのほうが違うCMのギャラ交渉でも足下を見られずに済む」

 CMは15秒、30秒、せいぜい1分程度の短い世界だが、その舞台裏には語り尽くせない物語があるようだ。

高堀冬彦/ライター・エディター

週刊新潮WEB取材班編集

2019年5月22日掲載

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