Amazon“ステマレビュー”を見抜く方法 「家電批評」編集者が教える具体的事例

社会2019年5月15日掲載

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 ネット通販で似たような商品がある場合、参考にするのがレビューだ。特に国内シェアナンバーワンのAmazonのレビューは影響力が大きい。ところが、近年、このレビューの信頼性に疑問符が付くケースが散見されるようになった。いわゆる“ステマ”レビューがAmazonに蔓延しているというのだ。本物のレビューとステマを見分けるコツはあるのだろうか?

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 総務省「情報通信白書」2016年版の20代から60代を対象にした調査では、ほとんどの世代で7割以上の人が、「ネットショップで購入する際にレビューを参考にしている」と回答した。

 しかし、家電機器の専門誌「家電批評」(晋遊舎)の編集者である松下泰斗氏は、最近、Amazonの販売ページに掲載されているレビューを見て「怪しい」と気づくことが多いという。

「通販サイトの中で、Amazonは、ステマレビューの数が圧倒的に多いように感じます。楽天市場などにもないことはありませんが、やはり利用者数や販売数が多いAmazonに注力したほうが費用対効果は良いということなのでしょう」(松下氏、以下同)

 ステマレビューとは、商品の無償提供や割引などの報酬と交換条件に企業がネットユーザーから不正に集める評価コメントのこと。たとえば、A社が「健康器具B」という商品をAmazonで売るために“さくら”を雇い、彼らに「A社の健康器具Bは素晴らしい」というレビューを書かせる、といった具合だ。

 Facebookで「アマゾンレビュー 募集中」などと検索すれば、レビューを集める企業(販売者)と、レビューを書きたいユーザーが取引できるグループが、いくつも出てくる。

 あるいは、次のような形で企業からステマレビュー依頼が届くこともある。

「Amazonでいくつもレビューを投稿していると、『トップカスタマーレビュワー』というレビュワーのランキングに掲載されるようになるのですが、プロフィールのページで連絡先を掲載してあると、企業からのレビュー依頼が大量に届くようになるのです」

 もちろんAmazonではステマを依頼する、受ける行為も共に禁止している。にもかかわらず、ステマレビューは後を絶たないのだ。

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