WTOで韓国に敗訴:禁輸解除が遠のいた宮城県産「ホヤ」の命運

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 かつてない大型連休というのに、4月末の牡鹿半島の道には車もまばらだった。石巻市内から東南の海に突き出した半島は、東日本大震災の津波で全域の町や漁村が流され、人口は現在2500人弱(牡鹿総合支署管内)と、震災前から半減した。リアス式の大小の入り江に漁船の姿は戻ったが、漁港の改修や後背地の整備、防潮堤の建設は未完のまま。復興にはほど遠く、半島の旅は集落跡の更地、土とコンクリートの工事現場を巡る観がある。

 訪ねたのは鮫浦。2019年1月29日の拙稿『韓国「禁輸」石巻名物「ホヤ」復活を目指す「若手漁師」らの奮闘』に登場したホヤ養殖の漁師、阿部誠二さん(35)にその後の状況を聞くためだった。...

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