フジ「春ドラマ」窪田正孝、松坂桃李、二階堂ふみの明暗、データで見る視聴者の評価

エンタメ2019年5月6日掲載

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 フジの春クールドラマは、序盤で明暗がはっきり出てしまった。

 月9『ラジエーションハウス〜放射線科の診断レポート〜』(主演・窪田正孝)は好調な出だしとなった。『パーフェクトワールド』(主演・松坂桃李)は視聴率こそ苦戦しているが、評価やネット上での話題力はまずまず。ところが『ストロベリーナイト・サーガ』(主演・二階堂ふみ)は大苦戦の船出となった。

 同局3ドラマの明暗を深掘りする。(文/鈴木祐司)

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世帯視聴率は月9に光明

 フジ春クールの序盤は、月9が絶好調だ。かつて高視聴率を連発していた同枠は、ここ数年クール平均が一桁に低迷することが多くなっていた。例えば『民衆の敵』(17年秋)6.7%、『海月姫』(18年冬)6.1%など、冬の時代を迎えていたのである。

 ところが去年春クールあたりから状況は好転し始めた。『コンフィデンスマンJP』(18年春)が8.9%、『絶対零度』(18年夏)10.6%、『SUIT』(18年秋)10.8%、『トレース』(19年冬)10.8。世帯視聴率は着実に上向き、コンスタントに二桁を取り戻すようになっていた。

 そして今クール『ラジエーションハウス』。序盤3話は12.7%・12.3%・11.5%となった。過去の6作より高い。しかも初回以降の数字があまり下がっていない点が力強い。さらに初回の録画再生視聴率も9.8%と好成績を収めた。この調子でいけば、クール平均も『コード・ブルー3rd』(17年夏)以来の高い数字が期待できそうだ。

個人視聴率も好調

 同ドラマは世帯視聴率だけでなく、個人視聴率でも良い結果となっている。関東2000世帯5000人超の視聴率を調べているスイッチ・メディア・ラボによれば、49歳以下の個人視聴率で見ると、日テレの『俺のスカート、どこ行った?』と『あなたの番です』に次いで3位。しかもF1(女20~34歳)ではトップ、F2(女35~49歳)とM1(男20~34歳)でベスト3入りを果たている。フジ月9の面目躍如たる結果を残していると言えよう。

 ただしフジの他の2本は、世帯でも個人でも視聴率は苦戦している。『ストロベリーナイト・サーガ』3話までの平均視聴率は7.2%。及第点とは言えない。また49歳以下の個人視聴率も、2.8%で8位と振るわない。

『パーフェクトワールド』に至っては、2話平均6.5%はかなり苦しい。49歳以下の個人視聴率11位もかなり頂けない。ただし初回の見逃し配信再生回数は、放送後1週間で合計122万回を突破した。カンテレ制作の全国ネットドラマとしては過去最高の数字となっており、一部のファンには熱く迎えられている様子がうかがえる。

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