籠池元理事長に女装候補者も入り乱れ…大阪補選は「新喜劇」か

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 9日、緞帳が上がって始まったのは、新喜劇も顔負けの“お笑い選挙”だった。

 昨年12月の自民党・北川知克衆院議員の死去に伴う大阪12区の補欠選挙である。維新の会、自民党、野党共闘を隠れ蓑にする共産党に、希望の党の元代表代行と、四つ巴の混戦となった。

 自民党から出馬したのは、故・知克氏の甥の晋平氏で、

「見てくれこそフレッシュな32歳ですが、何せ社会経験がない。表向き、京大の法科大学院を卒業後、司法試験の勉強をしていたといっていますが、実際は大して仕事のないイベント会社の社長に収まり、オンラインゲームに明け暮れる毎日だったとか」(地元記者)

 さらに、

「選挙が始まるや否や、妖艶な顔つきで女装をキメた本人の画像がネット上に出回ってしまったんです。陣営は呆れていますよ」

 もっとも、他の陣営でも呆れる事態は起きている。さる共産党関係者は、

「小沢一郎さんに唆されて“無所属”で出馬した共産党の宮本岳志元衆院議員ですが、立憲民主党は共闘に応じず、当選はおぼつかない。この13日には、街頭演説に森友学園の籠池泰典元理事長を招くつもりでしたが、前日になって陣営から反対意見が出され、“お断り”となったんです」

 しかも、その断りの入れ方がマズかった。

「籠池さんに依頼をしたのはこちら側なのに、断る時には“来るのは勝手ですが、こちらからマイクを渡すことはしません”と突き放したのです。あまりに勝手な言い分に籠池さんもいたく傷ついていたとか」

 さりとて元希望の党の樽床伸二氏に希望があるかといえば、

「アテにしていた創価学会票は軒並み自民党に流れ、樽床さんの政治生命もこれで終わりでしょう」

 選挙が“喜劇”では、有権者にとって悲劇でしかない。

週刊新潮 2019年4月25日号掲載

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