【4月14日】8日目 119.5キロ地点~144.5キロ地点

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現在地:北緯67度11.535分

    西経64度07.784分

天候:晴れ

気温:マイナス10度

進行距離:25キロ

<フォーサイト編集部より>

 今日は荻田泰永遠征事務局の定時更新にお邪魔しました。いつもは事務局の栗原慶太郎さん(41)が交信を行っていますが、今日はサポートメンバーの江口徹さん(26)も参加。食糧担当の江口さんならではの食事に関する質問をしました。

 食事は、朝がオートミール、日中が行動食(休憩の度

に摂る食事)としてのチョコレートやカロリーメイト、夜が主にアルファ米やサッポロラーメン(味噌、塩、しょうゆ)です。チョコレートは1日1人100グラム。ナッツやフルーツ、きなこ、胡麻などを混ぜた5種類の味の他、徳島大学が開発したコオロギパウダー入りのチョコレートもつくって行ったとか。

 さて、食事の評判は?

<通信担当・諏訪順也(24)>

 今日の行動時間は9時から18時までで、いつもより少し長かったです。

 1日ずっと平坦な道のりで、初めてホッキョクグマの足跡を見ました。子連れだったみたいで、人間と同じくらいの大きさの丸っこい形をした親熊の足跡と、15センチくらいの小さい子熊の足跡が、見えなくなるところまでずっと続いていました。 

 昨日、味噌ラーメンにバターとコーンスープの素を入れて、味噌バターコーンスープを作ってみたのですが、これが1番のお気に入りメニューです。

 今日のゲストは小倉くんです。

<気象データ担当・小倉秀史(23)>

 どーもー。叙々苑、お願いしまーす。

 行動食とテントでの食事は、全然足りていないけど、美味しいです。コオロギチョコは苦手でしたけど、他の人は美味しいのもあると言っていたから、配分にもよるみたい。

<再びフォーサイト編集部より>

「全然足りていない」という小倉さんの反応に、「軽食ばかりなので、カロリーは足りていても、満腹感があまりないのかもしれません」と江口さん。「特に朝はオートミールを150グラム摂ることになっていて、これが結構大変です。お湯でふやかして食べるのですが、それだけだと味がないので、ミルクパウダーなどで味付けをする。僕のおススメは和風出汁で、西郷琢也くんはカレー粉を持っていくと話していました」

 そこで「オートミール150グラム」がどんなものか、実際に食べてみることに。

 ラーメンどんぶりに大さじスプーンでオートミールを投入していく。25杯で150グラム。結構な量である。

「ここにお湯を注ぎます。量はオートミールにかぶるくらい。よくかき混ぜればできあがりです」と言って、江口さんが運んできた。

 決して美味しそうな見た目ではない。

 ちなみに通常の1食分は30グラム。それで約100キロカロリーだ。

 先ずは何も付けずに一口。モチモチとグニャグニャをあわせたような食感で、確かに味はないが、小麦特有の香ばしさがある。思っていたほど不味くはないが、味変にも挑戦!

スキムミルク、カレー粉、シチューの素(顆粒)、和風出汁(顆粒)を試したところ、和風出汁が1番食べ易いということで意見が一致した栗原さんと江口さん。

「荻田さんがいつも1人で北極を歩く時は、1日5000キロカロリー摂取し、6000~7000キロカロリーを消費。10キロほど体重を減らして帰ってきます。今回は荻田さんの北極行ほど険しい道のりではないため、1日4000~4500キロカロリーを目安にしました。きっと現地ではいろいろな味変が行われていることでしょう」(同)

 今頃、思わぬオートミールレシピが考案されているかもしれない。

フォーサイト編集部
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Foresight 2019年4月15日掲載

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