〈なつぞら〉「粟野咲莉」で思い出す「おしん」、歴代ヒロインが続々出演の大サービス

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 NHK朝ドラ「なつぞら」がスタートした。なにせ記念すべき第100作目なのである。失敗作などと言われては、NHKの沽券に関わる。ヒロインはオーディションなしで広瀬すず(20)を指名。主題歌はスピッツ、語りにはNHKへの貢献度抜群の内村光良(54)、そして岡田将生(29)、吉沢亮(25)、山田裕貴(28)といったイケメンも取り揃えた。

 とはいえ、物語のヒロインはまだ小学生だ。さすがの広瀬も演じるわけにはいかず、子役が演じているのだが、その粟野咲莉ちゃん(8)の評判も上々。実は彼女、朝ドラヒロインの子役も2度目というベテランだった――。

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 戦災孤児のヒロイン・奥原なつ(広瀬)が、亡き父の戦友で、十勝で酪農を営む柴田一家に引き取られ、東京でアニメーターになる夢に挑戦する姿を描く「なつぞら」。オープニングがアニメであることに面食らった朝ドラファンもいることだろう。

 だが、4月1日の初回視聴率は22.8%(ビデオリサーチ調べ:関東地区、以下同じ)と上々のスタートで、以降も第2話20.9%、第3話23.0%、第4話22.4%と、いまだ20%を下回ったことはない。民放プロデューサーは言う。

「広瀬はまだほとんど出演していないのに、視聴率20%以上をキープしているので、スタッフは胸をなで下ろしているのではないでしょうか。それでも前作『まんぷく』の初回23.8%を下回っていますからね、まだまだ油断はできないでしょう。だからこそ、脇の役者に力を入れているのがわかります」

 なつを引き取ってきた父の戦友で柴田家の父を演じる藤木直人(46)は、朝ドラ第61作「あすか」のヒロイン・竹内結子(39)の夫役だった。

 藤木の妻の松嶋菜々子(45)は、第54作「ひまわり」にヒロイン。

 そして松嶋の父(柴田家の祖父)には、大河「真田丸」で人気が再燃した草刈正雄(66)。朝ドラでは第53作「走らんか!」と第62作「私の青空」に出演している。

 その柴田牧場の従業員として第2話より出演しているのが、北海道が生んだ人気劇団TEAM NACSの音尾琢真(43)だ。

 北海道だけにTEAM NACSからは他にも、第4話から安田顕(45)がヒロインの同級生の父役として出演。安田の妻には、第31作にして朝ドラの金字塔「おしん」(平均視聴率52.6%、最高視聴率62.9%)で、おしんの姉役だった仙道敦子(49)。

 さらに、TEAM NACSからは、ヒロインの同級生の父としてもうひとり、戸次重幸(45)も第5話から出演している。ファンの間ではすでに、リーダー森崎博之(47)、大泉洋(45)も出演するかも、という期待が高まっている。

 その戸次の妻役こそ、「おしん」の小林綾子(46)なのである。

「100作目だけに、過去の朝ドラヒロインたちも集めるようですね。第55作「ふたりっ子」の岩崎ひろみ(42)も出演しています。明らかになっているところでは、第41作『純ちゃんの応援歌』の山口智子(54)、第76作『どんど晴れ』の比嘉愛未(32)も出演するそうです」(同・民放プロデューサー)

 すでに第2話には、朝ドラ第1作「娘と私」のヒロイン・北林早苗(75)も、戦災孤児時代のヒロインにサツマイモをあげるおばあさん役で出演した。なんだか、歴代のヒロインを全て出演させそうな勢いである。

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