テレ東「池の水ぜんぶ抜く」が失速 飽きられたのか、晩ご飯時に見る番組じゃないのか

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今年に入って急落

「今年の正月2日に第16弾となる特番が放送されましたが、視聴率は11.1%。昨年の勢いはなかったですね。そして第17弾(19年2月3日)7.2%、第18弾(同年3月24日)6.7%と失速したのです。テレ東の小孫茂社長は『飽きられたわけではない』と言っていますけど……」

 小孫社長の発言は、3月28日に行われた定例会見でのことだった。業界記者は言う。

「テレ東は今年、1月から3月までの全体の視聴率も落ち気味で、『前年より低いところに歯止めがかからない状態で推移している』、『視聴率が振るわない現状で、営業はぎりぎりのところで持ちこたえている状態』と言っていました」

 そこに「池の水」が飽きられたのではないか、という質問も出たという。

「しかし、社長は認めませんでした。『関東で数字は落ちているが、ローカルや系列局の数字はそうなっていない。番組もよく売れている』と言うのです。説明のために例として挙げたのが、94年から続く『開運!なんでも鑑定団』でした。『フォーマットもずっと変わっていないし、再放送の視聴率もいいし、番販(註:番組販売)もいい』と。『池の水』もそれと同じと言うんです」(同・業界記者)

 前出の他局プロデューサーが首をひねる。

「『鑑定団』とは違いますよ。『フォーマットは変わっていない』とは言っても、『鑑定団』は毎回、出て来る“お宝”が、ニセ物のこともあればニュースになるような国宝級のものまである。一方、『池の水』はといえば、水を抜いたら出てくるものはみんな同じ。雷魚、ブルーギル、カミツキガメ、ブラックバス……ばっかりで、しかも見た目が可愛くない。絵面が良くない。そして池の底はといえば、ヘドロばかり。そもそもそういう番組ではあるのですが、ちょっと汚くて、ご飯時に見るものではないですよ」

 さらに先日の第18弾では、水すら抜かず、地面を掘ってゴミが出た。

「大トリの企画が“藤原鎌足の子孫に受け継がれるお宝伝説・刀と巨大壷を探せ”では85代目という藤原家の末裔の自宅の庭を掘っていました。わざわざ最後に持ってきたから何かしら出るのかと思ったら、ボールとか古タイヤといったゴミですからね。ようやく大量の瓦が出てきたと思ったら、“隣に建っていた蔵の瓦を3年前に埋めたのを思い出した”だって。『水曜スペシャル』だってやりませんよ、そんなオチ。期待した自分がバカだったと思った視聴者も少なくなかったはずです」(同・他局プロデューサー)

 うーん、昔のテレ東に逆戻り?

週刊新潮WEB取材班

2019年4月6日掲載

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