南野陽子の夫、「振り込め詐欺のドン」の会社に在籍していた

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父親の面倒

 社会部記者が解説する。

「2012年の暮れ、大阪府警など9府県警からなる合同捜査本部がマカオに潜伏していた大山多賀男という男を逮捕しました。大山は巨大な詐欺グループを率いて、振り込め詐欺のほかに、水源地や金山開発などの投資詐欺にも手を染め、約3千人から総額160億円を騙し取っていたのです」

 大山は詐欺の舞台装置として、数十社もの会社を設立していたという。

「それらの会社で、振り込め詐欺の“かけ子”に電話をかけさせたり、投資詐欺の説明会を開いたりしていた。しかも、用心深い大山は、足がつかないように会社の場所を転々と変え、代表者にはダミーとして実弟を据えていました」(同)

 そのなかに、大山の実弟に代わって、南野の夫が代表に就いていた会社があったのだ。

 夫の知人によれば、

「彼の会社は、東京・日本橋茅場町(かやばちょう)の雑居ビルに入っていました。彼は、“南野陽子の父親の面倒を見ているから介護に詳しい”と嘯(うそぶ)いて大山のグループに加わった。実際、その会社は表向き、介護用品の通販のようなことをしていました。南野の夫は社長として会社に詰めていましたが、仕事よりも大抵の時間、なぜか芸術家気取りでキャンバスに向かって絵を描いていました」

 しかし、南野の夫がその会社にいたのはほんのわずかな期間で、詐欺事件が摘発されるとともに会社を畳んだという。ともあれ、手が後ろにまわることはなかったものの、稀代の詐欺グループと関わりがあったことは間違いない。

 そんな夫の過去について、南野に聞くと、

「私は、まったくわからないです。本当にすみません。ごめんなさい」

 と言うばかり。一方、夫にも取材を申し込んだものの、回答はなかった。

 ナンノこれしき!と、彼女はいつまでへこたれないでいられるだろうか。

週刊新潮 2019年3月28日号掲載

ワイド特集「陽のあたる場所」より

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